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読響・第551回定期演奏会ートリスタンとイゾルデ [オペラ(国内)]

 4月にカンブルラン氏のお話を聞き、Stuttgart歌劇場で共演したの歌手を連れて来るとのことで、密かに期待する気持ちがあったのだが、期待以上に音楽が素晴らしく、オケもよく頑張って練習してくれたと感激した。 弦楽器のffでの全力の刻みは、やはり非力ではあったが、コンマスはじめ、主席奏者の方々は、完璧だった。歌手が聞こえるよう、音量を落とすところは、よく機能していた。バイロイトと比較する必要もないが、あのオケが凄いのは、全員が、主席奏者のレベルで全力で弾くパワーなのかなと改めて思う。
 音楽は明るく、軽やかで、私にとっては、パリで聴くワーグナーに近い。つい重心が高くなる。
 席が舞台裏P席だったため、冒頭の水夫、バンダ、2幕の見張り役のブランゲーネ、3幕イングリッシュホルンなど、思いがけず、近くで聴くことができた。歌手本来の声は、後ろ側では、よく聞こえないが、クルヴェナール役の石野さんは、大健闘したと思う。
 オケの一部に出間違えなどもあったが、まず、何より指揮者が、めげずに、丁寧にオケを振ってくれてて、日本人に対する好意的な雰囲気が、感じ良い。サントリーホールで、ここまでよく準備してくれたワーグナーの演奏会は、私には初めてだ。構えず、緊張せずに聞けるトリスタンに感謝。13日も楽しみ。

指揮=シルヴァン・カンブルラン
独唱=エリン・ケイヴス(トリスタン)
レイチェル・ニコルズ(イゾルデ)
クラウディア・マーンケ(ブランゲーネ)
石野 繁生(クルヴェナル)
アッティラ・ユン(マルケ)
アンドレ・モルシュ(メロート)
男声合唱=新国立劇場合唱団 ほか

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