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友の会総会とトリスタン(プレミエ)の記事 [その他]

 友の会総会に、ティーレマンとカテリーナは意気揚々と登場して、トリスタンについて話した。
 プレミエのカーテンコールで、カテリーナは受け入れられ、一方ティーレマンは初めてブーイングを受けたようだが、これは、エヴァに対する、"Huegel-verbot"(祝祭劇場に立ち入り禁止)の噂の責任を課せられたということらしい。開幕前のティーレマンのインタヴュー記事でも読んだが、とにかく音楽を邪魔せず、最高の効果を得るため、舞台上で、いつ誰がどこで歌うか、カテリーナと舞台芸術家(Handwerker)と一年以上綿密に打ち合わせしたことを、強調していた。三幕で、メロートとクルヴェナルが舞台左端に引っ込み聞こえず、見えないという苦情に対しては、舞台技術の都合だと答えていた。
 エヴァの"Huegel-verbot"について、友の会幹部の発言が関わっているという記事が新聞に載ったとのことで、かなり追及を受けていた。エヴァは、Berater(相談役)になり、ポジションとしては、ティーレマンと交代したことになる。
 一方プレミエに関する記事は、27日(月)に新聞に載った。私はまだ、舞台を見ていないが、公演自体はネットラジオで聞いていた。ティーレマンの音楽は、完璧への挑戦、過去から未来全てのトリスタン演奏全てに対する挑戦状のような、卓越した自己表現だった気がする。2003年ウィーン以降ティーレマンはトリスタンを指揮していない。バイロイトのオケはマエストロの音楽に傾倒しているだろうし、ここで最高の演奏をしたかったのだろうと、勝手に想像しながら、単にiPhonできいただけなのに、これは凄いと感じた。
 新聞によると、カーテンコールで、カテリーナは単独では出て来ず、他の舞台技術スタッフと一緒に現れた。マイスタージンガーの奇抜な演出が記憶に新しいので、聴衆からは何を言われれても、覚悟の上のプレミエだったが、誰もが意外に感じたようだ。
 一つ特徴的なのは、マルケ王がいい人ではなく、かなり強い性格として登場し、トリスタンを責めたり、最後トリスタンを残してイゾルデを連れて行ってしまうらしく、冷たい人間関係になっているようだ。個人的には、先月のベルリンシュターツオパーのアリアドネを思い出した。ちょっと安易に思えるオリジナルの人物像を、そんなのあり得ないでしょと、現代の普通の感覚に置き換えてしまう。マルケ王のような、そんないい人、今時なかなか居ないだろうというところを、えぐり出してしまった感じがした。
 アメリカ人シュテファン・グールドは、かなり頑張ったようだ。3幕途中で、生き返ったという記述もあった。ヘルリツィウスは、会場では相当な金切り声だったようだ。放送ではちょうど良くミックスされているので分からなかったが、やはり、ラジオはラジオということだ。
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