SSブログ

TRISTAN ODER ISOLDE ? Uwe Hoppe(プレミエ)の印象 [演劇]

 Uwe Hoppe / Studiobuehne の "TRISTAN ODER ISOLDE? Wagner untold " のプレミエを見た。シュタイングレーバーパレスの中庭に、特設テント小屋が建てられる。今年はR.Wagner、13世紀の詩人Gottfried von Strassburg 他の原作を自由に取り入れて作られた作品 。題名だけではどんなパロディーなのか、想像できなかったが、全体を見終わって、"oder"に意味があるというより、"und"の意味を考えてみようということではないかと思った。後で見るとプログラムにもヒントがあった。
 トリスタンとイゾルデは、媚薬により、トリスタンがイゾルデに対して抱くべきミンネから外れ、モラルを欠いた、しきたりからはみだした愛を体現してしまう。でも、愛は永遠ではないという大前提で、共に在る"und"の瞬間にどんな意味があるのだろう。愛とはどんなものか…「愛の死」に向かうまでを、人と人との結び付き"und"から、考察してみようといったところではないかと思う。何日か後には新聞評が出るので、全然的外れかもしれないが…
 ワーグナーのトリスタンとイゾルデと大筋は同じ。およそ、最後はトリスタンに折り重なってイゾルデも死ぬが、途中笑ってしまうことが随所で起こる。媚薬も飲むが、それで一体何が解決するのだとうという暗示もありそうだ。例えば、夜だけ会い続け、二人が共白髪になったとして、老夫婦のずれた会話があったり、世代の違う二組の男女の日常会話を見せたりする。トリスタンと周りの人たちとの人間関係も考察の対象だ。本質的には、ワーグナーの作品解釈の延長なのかもしれない。
 マルケ、クルベナール、メロート、ブランゲーネの役所は違和感ないが、メロートが常にマルケにご注進で、キャラクターが強調されている。原作の台詞と、おちゃらけた編曲の音楽が流れると、本物が見たいと、どうしても、そちらに意識が行ってしまう。上演時間2時間20分、途中休憩あり。
http://www.studiobuehne-bayreuth.de/tristan.html

DSC09945.JPGDSC09941.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0