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新しいバイロイト音楽祭の観客(地元紙の記事) [ドイツ]

 今年初、限定10演目のネット販売でチケット購入した観客について、8/8以降リング第二チクルスが終わった昨日までの特徴を、地元Nordbayerischer Kurier紙が書いている。導入として、駅近くのホテルWeihenstephanにいる歌手たちに会いにくる観客が、この週はいないという話。
 このチクルス、大きく3つの特徴があると言う。1つは祝祭の観客のうち今回初訪問の人が大幅に増えたこと。毎年延べ6万人の観客のうち、約5%が新人だが、今年はネットで10演目売ったため、さらに15%増と見ると、今年は不慣れなお客さんが多いことになり、実際この週、Blaue Mädchen(ドア係)がギャラリー席、パルケット後方席への入場方法の説明をすることが、多かったと。
 もう1つは観客の年齢層が、若かったこと。といっても10代という訳でなく、30代から50代の夫婦連れが多かった。3番目は、観客の反応が熱狂的だったこと。大歓声をあげ、拍手をし、ブラボーを叫び、床を踏み鳴らしたりすることが、例年になく激しかった。一方休憩時間には、その場で音楽祭のツイッターをチェックする。
 今週のバイロイト音楽祭の様子は、この地域以外の新聞の文芸欄で扱われることは無いだろうから、何より観客の口コミ情報が、リピーターをひき寄せる情報源となる。リピーターになって欲しいという期待と、反対に、インターネットチケット購入者のことを、品を落とす"Kaffeesatzleserei"として排除されるだろうという見方と、新人に容易に席を明け渡す気の無い古参客の存在と、ともあれ今年の音楽祭の新しいタイプの観客が話題になっている。(G)
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