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ラインガウ音楽祭ーグリゴリー•ソコロフ [コンサート]

 朝バイロイトを立ち、ニュールンベルクでラオホビアーを飲んでから、鉄道でフランクフルトへ。到着後、Sバーンでヴィースバーデンのクアパーク行き、幻のピアニスト、ソコロフの演奏を聴いた。クアパークは、駅前からバスで10分ほどの立派な施設でカジノもある。
 (B)は子供の頃、日本で生演奏を聴いて以来、私は初めて聴く演奏家だった。
 何と表現したらよいのだろう。偉大な音楽家は、何の楽器を演奏するかということに意味を持たないような気がした。ピアニストであっても、出てくる音、流れる音楽そのものが、自然の中の音の再現のように感じる。そんなとき、その音楽は、最高に美しいと感じる。楽器を操っているという次元を超え、たまたまその楽器を通して、根源的な世界の音を、音楽で表現することを許される、数少ない芸術家だと感じる。1950年生まれとのことが、見た目より、物凄いエネルギーがあり、音楽が全く途切れない。ミスタッチも皆無で、音量もppからffまで、一瞬たりとも濁ることはなく、プログラム前半だけで、演奏会を終えても良いくらいの、充実感だった。後半のベートーベンも何故あんなにロマンティックに演奏できるのか、不思議なほど、いとも楽々と自由に、奏でる。
 個人的には、情緒的な、特にメランコリックな表現に心を揺さぶられた。人の様々な感情を音で表現できる音楽家だと思う。演奏会は二時間半続き、時間が気になる人はアンコール途中で会場を出たが、その後、人の動きはなく、相当アンコールが続いたと思う。
 どんな風だったか、演奏中の感動を、後で言葉にできないのは、その場の大きな引力に身を任せていたせいだろうか。満ち溢れたソココフエネルギーのせいだろうか。一瞬一瞬があまりに美しくて、言葉が残らなかった。(G)
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