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さまよえるオランダ人 ドレスデン ゼンパーオパー [オペラ(海外)]

 オランダ人はプレミエだった。今回はもうネット上でチケットは無く、要問い合わせだったため、キャンセル待ちにしたが、翌日チケット確保とともに、当日引き取りのメールが来た。
 それで開場と同時にAbendkasseに並んだが、気づけば微妙に列からずれ、後ろから大集団が押し寄せてきて、ドイツ人のオバサマに、横入りするな、自分たちは、1.5時間も並んでいるんだとどやされてしまった。受け取るだけだと言うと、隣の窓口へ行けという。でも両サイドは、プレミエのためPress と Ehren なので違うのだけど、まあ暇そうだったので、Press担当者に、当日預かりチケットを取ってもらい、さっきのオバサマに挨拶し、プログラムを買って、また外の広場に出た。 出発前の関東地方は梅雨空だったが、こちらは幸いお天気が良く、青空と木々の緑が美しい。ドレスデンでは洪水も収まり、観光客もそこそこいた。終演後、21時半 でも、エルヴェ川の西に、赤い夕焼けが見えた。
 さて肝心のオランダ人、 席は最上階一列中央で、舞台はよく見えた 。序曲が始まるなり、やっぱり、東京でのトリンクスの印象と同じ、明るくて開放感のある音楽だった。席が上方なので、音が広がってしまうのか、表も裏も、影も日向も無いまま、感情をゆさぶられることもなく音楽は進み、軽い感じのドレスデンの音を聴くことになった。
 でも勿論、歌手陣は良かった。ゼンタ役Marjorie Owensは、安定感があり、絶叫も聞き苦しくなく、余裕があったようだ。ダラント役Georg Zeppenfeldの甘いバスの声は、役柄には意外感があり、良かった。バイロイトのローエングリンで、ハインリヒ王を歌っている。バスの声に、甘い感じという印象は、適切でないかもしれない。いつも楽しみな、チェックポイントの水夫の合唱は、オケとひどくずれてしまった。
 最後に新演出について。何でもありの今日、詳細は専門家に語ってもらうことにして、隣の席の大きなドイツ人が、演出家に対し巨体の力を振り絞るように、ブーと叫んだ。
 もう驚かないけれど、取り敢えず、幽霊船は出て来ず、子役のゼンタが始終登場する。糸は紡がず、次々赤ちゃんが生まれる。
 舞台を遠くから見ても感動する公演もあるのに、どうも一体感を感じないプロダクションだった。(G)
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