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ベルリンフィル・ラトル―戦争レクイエム [コンサート]

 ベルリン初日の晩、ベルリンフィルのブリテン・戦争レクイエムを聴いた。ブリテンはほとんど聞いていないが、とても綺麗な音楽で、所謂不協和音は感じなかったと思う。
 1962年初演当時は、メッセージ性が強かったが、50年たち、もっと穏やかに、人の心へ届く音楽として、広がっていくのではないだろうか。"レクイエム"は、きっとこれからも作曲されていくのだろうなと、作曲家が未来に残す作品のことを思った。
 オケと同じ舞台に、室内管弦楽があり、男声ソリストは指揮者の両側、ソプラノは下手の弦と管の間あたり、後部に合唱、少年合唱は、下手の高い位置で、私のEブロックからは、見えなかった。
 オケと合唱は、ずれることもなく、私の席からは、合唱の各声部がまるで一人の声のように揃ってき聞こえ、とても驚いた。声もオケも音色も、空気を震わせる生き物のようで、ベルリンフィルの透明な音色を体験できることは、本当に、幸せだと思う。(G)

BERLINER PHILHARMONIKER
SIR SIMON RATTLE Conductor
Emily Magee, Soprano
John Mark Ainsley, Tenor
Matthias Goerne, Baritone

Rundfunkchor Berlin
Simon Halsey, Chorus Master
Knaben des Staats- und Domchors Berlin
Kai-Uwe Jirka, Chorus Master
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