SSブログ

今回のドイツ語クラス [ドイツ語]

 今年も市内のドイツ語学校に通っている。クラスに日本人は私一人だが、隣の大学受験クラスに、明朗快活な日本女性がいる。来週の試験を突破すると、秋から大学に入学できるそうだ。
 クラスに韓国人の交換留学生が5人いて、すぐ母国語でおしゃべりして、先生によく怒られる。普通Kindergarten じゃないと、ピシャリと止めさせるものだが、トルコ人(奥さんがドイツ人で 今はドイツ国籍を取得しており、イスラム教徒)の先生は、彼女らを子供扱いのまま、緩やかに時間が進んでいく。
 ひとりカメルーンの男子留学生もいる。母国語はフランス語。
 一番親しくしているのが、大人のギリシャ人。奥さんと子供と一緒に、新たな職を求めて、昨年11月からここへ来ているそうだ。ドイツ語歴はぼちぼち15 年くらいだと、さすがヨーロッパ人だ。初対面の話題は勿論今のギリシャ経済のこと。彼は、カタストロフィだと言いながらも、実際にあの時は国にいなかったんですよね、とつい言えるほど、お気楽にも見える。今日に至った経緯を思うと、ギリシャ人てどんな人だろうと、とても興味がある。
DSC00963.JPG
 先生はやっぱりドイツ人とは違うなと思うことが時々ある。まず、ドイツ文化の自慢はしない。政治の話が好きで、二十歳前後の韓国人が、自国の政治も歴史も説明できないと、冷ややかな眼差しを注ぐ。
 エネルギー問題、社会奉仕活動、ドイツの政治家など話題が進む中で、一番参ったのは、自国の歴史をきちんと説明出来るようにしてくるよう言われた韓国人が、翌日いきなり、1910年日本に占領されたところから、話し出したことだ。
 前日の不意討ちのときにも、彼女らはそのことを言ったので正直驚いたが、次に振られて、日本人として、謝罪せねばならないことはあるが、戦中戦後のことは、色々な考えがあるので、はっきり言えないと、私は逃げた。
 もし、翌日また聞かれたら、デリケートな問題で、政治家が軽率な発言で、何人も失脚したからと逃げ切る準備をして行った。しかしとっさに質問に転じて、韓国人に北朝鮮問題を振って、日本の話題を遠ざけた。その際、韓国人たちが、北朝鮮の人と話したこともないし、北に親類もいないと言うと、それはあり得ないだろうと先生が言う。でも世界中の民族が移民したり、大陸間を移動するわけではなく、それこそ東西の歴史の違いなのにと思ったが、とりあえず黙っていた。今年のクラスはこんな感じだ。(G)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0