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バイロイト の町散策 [ドイツ]

【Stadtbibliothek(市立図書館)】
 昨年も今年も、町は工事現場が多い。去年は工事中だった気がするのだが、綺麗な市立図書館があり、その2階で9/1までMartha Mödl生誕100周年記念の写真展をやっている。平日午後の図書館は、静かで広々としてとても居心地が良い。最上階にカフェもあ り、屋上テラスもある。そこでは、少し体に障害がある感じの人たちが一生懸命働いていた。
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【Markgraefliches Opernhaus(辺境伯オぺラハウス)】
 今年世界遺産に登録されたバロック様式の、Markgraefliches Opernhausは、10月に閉鎖され、長い改装期間に入る。世界遺産になって、ツアーなど何か変わったのか尋ねたが、特に変わりは無いと言われた。何日かして、それでももう一度見ておこうかと思い行ってみると、ツアーはなく、日本語の解説文を渡され、ごゆっくりどうぞとのこと。はて、こんなものを、渡されたことはない。いつも、ディ ズニーランドのような、光の演出で、説明の声が流れるだけだ。ところが今回、かなり隅々まで見学していると、突然解説の女性が舞台の前に現れ、熱のこもった語り口で話が始まり、30分位続いた。かなり年配の女性で、この夏が最後の仕事なのではないだろうか。 2009年以降、舞台上演はされていないとのこと。毎日13時半から英語のツアーありと書いてあった。
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【Synagoge】
 この劇場のすぐ裏手にシナゴーグがある。辺境拍は、才能あるユダヤ人を登用し、絵師に家族の肖像画を描かせたりしている。ナチス時代、バイロイトのシナゴーグが焼き討ちに合わなかったのは、このバロック様式の劇場が類焼することを恐れたからと言われている。
【Steingraeber】
 バイロイトには、Steingraeberというピアノ工房があり、リストの使ったピアノもある。2台のピアノで演奏される、リスト編曲の ベートーベン第9と、マックスレーガー編曲のモーツアルトの変奏曲op132を聴いた。エクアドル生まれBoris Cepedaと、ドイツとチェコにルーツのあるKatja Cepedaのデュオ。
 座った席はKatija の音がよく聞こえたが、向こう側のBoris のタッチが、深く柔らかく、音が綺麗だと、モーツアルトの主題が始まるとすぐ違いが分かったので、後半は席を移動して、男性の近くへ行った。 第9は頭の中で、オケの音がいっしょに鳴っていた。こういう曲は、やはりどう演奏するかにかかっている。Boris の奏でるメロディ は、オケパートも独唱パートも、とっても滑らかで、ピアノが打楽器であることを忘れてしまうほど、まるで呼吸する声のようだ。多分優しくて、穏やかな人柄なのだろう。オケだったら、どんどん盛り上がってくるところも、音楽が終止した後は、いつも、優しく誘うように、ご機嫌を伺うように始まる。この演奏を聞いて、自分なら、もっと激しくオケのように弾く、或いはもっと躍進する音楽を聴 きたいと私のように感じた人が、いるかもしれない。
 今度、奏者は違うが、マーラー1番を4手で弾くという演奏会がある。"二台のピアノ"と"4本の手"とでは、自ずとイメージが違うが、聴いてみようか、がっかりしないか、考えてしまう。(G)
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