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新国立劇場-トスカ (楽日) [オペラ(国内)]

 新国立劇場のトスカは何度も見た。舞台の奥行きを生かしたオーソドックスな演出で、人気演目だろう、私も好きだ。でも、作品が素晴らしく、音楽が美しく、良い歌手を呼んでただ再演するだけで良いのだろうか。無理な注文かもしれないが、そろそろオケもイタリアオペラらしさを追求してもらいたいと今日は少し残念な思いがした。
 オケの音にしまりがないというか、音色が暗いのは日本人のメンタリティかと思うが、音に勢いが無いからか、フレーズの終わりが下降する感じが奇妙だった。日本語とイタリア語の違いだなんて思いたくはない。プッチーニなら突き抜けるような明快な響きが聞きたい。ついこの前までカサドコンクールで真剣な音楽をたくさん聴いたせいかもしれないが、音を出すが歌わない、語らないオケでは物足りない感じがする。歌手が歌っていないところは、当然オケが歌うのがイタオペではないなかと、この頃思うようになってきた。
 唯一の国立オペラ劇場なのだから、積極的に各国の音楽に想いをめぐらせて演奏して頂きたいものだ。(G)
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