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トリノ・エジプト展-東京都美術館 [美術・博物館]

 上野駅公園口を降りると、東京文化会館の楽屋口に黒塗りの車が並び、チェロをかついだ外国人も入っていった。何とミラノ・スカラ座のドン・カルロ開演15分前だった。チケットを売りたそうな人はいないか見回したが、気配がないので予定通りトリノ・エジプト展へ向かった。
 ステラも彫像も色彩が褪せていないことに驚いた。紀元前のものなのに、レプリカかと疑うほど、破損が少ない。今回の大きなテーマはミイラと死後の世界だ。ミイラの作り方も丹念に説明してあり、内蔵を入れる壷、棺と本物のミイラも展示されている。生の延長に死があるという独特の死生観のもと、オシリス神の審判を受け、生前にやましい行いをしていないと証明できないと、復活することができない。「死者の書」はそこをクリアできるように導く手引書のようなものらしい。巻物のようなパピルスに書かれた絵文字がとても美しい。まだ発掘が続いているエジプトを一度尋ねてみたいものだ。(G)
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