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九月大歌舞伎-夜の部 [歌舞伎]

 歌舞伎座さよなら公演はいつ始まったのだろうか、2月の勧進帳もさよなら公演だった。2月の配役は弁慶が吉右衛門、富樫が菊五郎、今日の弁慶は幸四郎、富樫が吉右衛門だった。
 オペラでは歌手によって舞台の印象が変わるのは当然だが、型の決まっている歌舞伎でもそうなのだと初めて実感した。配役を変えて複数回見た演目は、まだ忠臣蔵一力茶屋と勧進帳だけだが、幸四郎はなぜだか、由良之助より弁慶の方が数段良かった。また、吉右衛門は、弁慶より富樫の方が熱がこもっていた。本当に役になりきり、役に酔っている心地よい場面が両者にあり、その気迫が宙を伝わってきた。
 今回、チケット発売初日でも、土日は3階の安い席は西側しか残っておらず、花道は全く見えない。せっかくの「勧進帳」なのに残念だったが、最後だけ皆で身を乗り出して、真上から覗き込んだ。
 昼の部との入れ換え時間が20分ほどしかなく、団体客が多いせいか慣れていない雰囲気、それでも定刻に幕が開き、遅刻者も続出していた。
 今日は外人が結構目立った、二階席の金髪中年女性3人は勧進帳が終わるといなくなってしまった。一人は浴衣の生地で作った洋服を着ていた。一階にはドイツ人二人、日本人男性がアテンドしていた。外国人に勧進帳は理解が難しいだろうと思うが、我々の方がふつうのドイツ人よりワーグナーに詳しいのと同じ現象があるのかもしれない。(G)
浮世柄比翼稲妻 鞘當 鈴ヶ森
勧進帳
松竹梅湯島掛額 吉祥院お土砂 櫓のお七
銀座1.JPG
銀座2.JPG
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銀座4.JPG
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