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東京カテドラル聖マリア大聖堂大改修記念展-マルチメディア空間パフオーマンス [その他]

 内部には大分以前に友人の結婚式で1度入ったことがあるだけで、地下聖堂があることは知らなかった。長く曲がりくねった回廊の奥は、明るい感じの礼拝堂で、今回イベントのためにパネルや模型が展示してある。当初石貼りの計画だった外壁は、重過ぎるのでアルミ→ステンレスに変更になったことや、航空法上の高さ制限に引っ掛かるため、当局に提出した要望書(ノートルダム・ケルン・アミアンの大聖堂や広島原爆ドームの比較図面あり)などのトリビアもある。建設時の記録映画や模型、コンペ時の各案(丹下案・前川案・谷口案)など貴重なものも見られる。「丹下健三先生墓所」もある。
 大聖堂に戻ると、オルガン演奏とLED照明によるパフォーマンス。オルガンは今世紀になって改修時に設置されたイタリア製の2代目(初代はオランダ製)だそうだが、水滴の落ちる音のような最弱音から、腹に響く重低音まで素晴らしい響き。刻々と変わり行くLED照明を見ながら聴いていると別世界の心持ちである。
 曲はゴルトベルク変奏曲のアリアの最初の8つの低温に基づくカノンとのことだが、延々3時間に渡る連弾の即興演奏だ。4日の金曜にも開催されるとのことで、一聴・一見の価値あり。
 場内は暗いが、壁に近寄ってみると打ち放しのコンクリートはジャンカも多く意外と仕上げが汚い。最近の建築、例えば新国立劇場の柱などと比べたら随分雑だが、その荒々しさも魅力なのかもしれない。(B)
カテドラル1.JPG
カテドラル2.JPG
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