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「グルッペン」サントリーホール-特別演奏会 [コンサート]

 台風の最中サントリーホールまで出かけた。自由席なので17時20分頃に着いたが、20人くらい並んでいる。開場の16時15分には既に長い列で、一斉に駆け出しプログラムを受け取らない人までいる。
 何とかコの字型オーケストラに挟まれた中央の席を確保した。最初はリゲティの12人の女声とオーケストラのための「時計と雲」、音の出を微妙にずらしたような出だしから、結構繊細な感じの曲で、合唱とオーケストラが良く合っている。弦楽器はバイオリン抜き。
 舞台設定の間、指揮のスザンナ・マルッキさんと岡部真一郎氏が曲目解説した。スコアの初めに、3人の指揮者の練習方法や細かな注意、パート練習の仕方まで指定してあるそうだ。
 第一回目、コの字の真ん中の席からは個々の音があちこちから聞こえる感じだった。つい音のする方に目をやりたくなる。二回目は1階後方の、ステージとほぼ同じ位の高さの席。ここではサラウンド感が楽しめた。3つのオケが3パートとして聞こえ、なかなか良かった。
 NHK技研が96本のマイクで96チャンネル録音をしたそうだが、放送予定は無いとのこと。
 3人の指揮者がピッタリあっていて、音もずれないのがすごい。オケは背中合わせなので、自分の五感に頼るより、指揮に合わせることに集中しているように思う。奏者より、3つのオケを意のままにあやつる指揮者を見ることがこの作品の醍醐味かもしれない。
 帰りがけ、つわものの方々からシュトックハウゼン「ヘリコプター」という弦楽四重奏の話を聞き、実際演奏される作品であることに驚嘆した。(G)
グルッペン1.JPG
グルッペン2.JPG
 指揮者はお互いが見えるように壁際に立つので、3つのオーケストラは中央席の客に尻を向けることになる。弾く方も不安だろうが、聞く方も居心地が悪い。位置的に近い木琴や打楽器の音が際立って聞こえる。
 意外だったのは、チェロ奏者が皆イスの背もたれに寄りかかって弾いていること。通常の舞台配置では分からなかったが、これが普通なのだろうか?(B)
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