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歌舞伎座さよなら公演-二月大歌舞伎(夜の部) [歌舞伎]

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 歌舞伎も多くのオペラと同じように、場面の芸術だと痛感した。場面ごとの説得力が重要で、型に従った動きや鳴り物、客席から飛ぶ掛け声などで、来るべき名場面への期待を煽られる。
 一、蘭平物狂(らんぺいものぐるい)・・・一場、蘭平(三津五郎丈)の奴踊りは本当に見事だった。子供のころ同じ流儀の日本舞踊を習って、奴、町娘、おいらん、能まで、特徴のある型を習ったが、あのころ歌舞伎を見ていたら、長く続けていたかもしれないと、今になって思う。ニ場の長大な立ち回りは次第にテンポアップし、複雑化し、観客も次を待ち受ける。子役の見せ場も多く、楽しみ満載だった。
 二、歌舞伎十八番の内 勧進帳・・・背景は能舞台の松と囃子だけで、何度でもあの弁慶を見たいという名場面だ。動きの中に感情を覗かせるところは、能的かもしれない。パリでも上演されており、この主従の絆は世界で理解されるものなのか。新築する歌舞伎座ではどこからも花道が見えるとよいのだが、今回飛び六方は全く見えなかった。
 三、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 大川端庚申塚の場・・・三人の吉三という名の泥棒が、兄弟分の固めの杯を交わす。名調子の続きが見たいところだ。
 どれも、心を打つ人の潔い美しさがある。こういう芝居を喜んだ、江戸っ子はとても身近に感じる。(G)
↓「初詣」ではありません
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