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パリの土曜日 [フランス]

 翌土曜日、朝食後界隈を探検に行った。家の前の道路を地下鉄駅と反対方向に行くと、凱旋門に通じる大通りがあり、その道をサル・プレイエル方面へ向かうバスが走っている。凱旋門と反対方向に歩き、足の向くままたどり着いたところは、ムーランルージュだった。その横のLepicという通りがとても面白くて、食べ物を売る店が連なっている。驚いたのは、中華料理と寿司が同じ店にあり、テイクアウトも出来る。パン屋さんも、大きなパンを勝手に切って、薄切りを買うことができる。野菜もフルーツも計り売りで、少しずつ買うことが出来た。魚屋さんもあり、大きな鮭を一切れ、買った。肉屋もあり、鶏を丸ごとグリルで焼いている。そういえば、サル・プレイエルの最寄駅Ternesには牡蠣の店があり、レストランも併設されていて、皆おいしそうに食べていた。

↓モンマルトルをまわるミニ電車、土曜正午過ぎ、観光客は居らず、開店休業状態

 私が帰宅してから、マダムは買い物に行った。その間に鮭をバターで焼きとジャガイモとマッシュルーム、ニンジンの鍋に入れて、ポトフにしていたら、軽蔑するように、いろいろ言われた。フランス料理ではマッシュルームはスライスして焼くか、ポタージュにするというのだ。こんな風に鍋には入れないと。マダムの昼食はフルコースだった。まず、トマトを半割にし、塩・胡椒をして、前菜。続いて大きなロースハムを何枚か食べ、その後は毎日ベジャメールを必ず食べるとのこと、毎食冷蔵庫から出して、湯煎し、フランスパンをつけて食べる。締めはブリー(チーズ)。大きなジュースのグラス一杯、赤ワインを飲みながら食べ、デザートは葡萄だった。これが、一般的なコースで何とかという聞いたことのある名前を言っていた。私に、パンは食べないのかと聞く。フランス人は毎食必ずパンを食べると。これはフランス料理ではない、日常我々が食べているものだと言ったら、こういうものが食べたければ、日本食でも何でも売っているから買ってくれば良いと言われた。ドイツ人だったら、いっしょにどうかと言えば、喜んで・・・となるのが普通だが、パリではそうはいかなかった。マダムは自分の食べたいものを食べるということなのだ。
 延々3時間、席を立つことができなかった。アルコールが入って酔っているのか、さらにしつこく、あれこれ、個人的なことを問いただしてくる。昼が済んだのが6時だった。マダムの夕食はフィレステーキとのこと、夜、10時ごろ食べていた。
 しかし、マダムはよく働く。家を磨き上げることに命がけだ。換気扇もピカピカ、私も新築の家に入ったときは、換気扇を磨き上げていたが、10年たち、もはや、興味が無くなった。マダムはすごい、86歳でまだ働きつづけている。10時に部屋をノックされ、勉強しているのか?自分も1時間でこんなにアイロンをかけたと見せに来た。夕食を食べないのかと聞かれ、少し休んで食べれば良いと、優しく言ってくれた。こういうときは普通なのだが、あのしゃべりまくっているときは尋常ではない。自分の言いたいことを繰り返し言い、全く個人的なことをなぜかとしつこく、聞いてくる。他人という配慮が無いのだろう。私は疲れ果てて、再びここから逃げ出したい気分だ。(G)


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