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ミュンヘンへ [ドイツ]

 パリ出発の朝です。外が白んでくるのは8時過ぎで、住まいの近くはいつも、夜が明けるまでは真夜中のような静けさだ。今オルリー空港でミュンヘンへの出発を待っている。8:50朝日が昇ってきた。 
↓下宿前の公園

 昨日学校へ行き、荷物を預け、1月から住む町Europeを見てきた。学校は9区と8区の境で、住まいは9区、ベルリンのように汚い町だった。
 地下鉄の路線により、客層が本当に違う、前の路線は上品だったが、ここは、なんと言うかベルリンくらい汚い。でも共通して感じるのは、一人一人の顔つきが、ちょっと優しさを帯びていることだ。
 言わば、関西系。ドイツの空港や、美術館に比べ、手荷物検査も実にいいかげんだ。とりあえず、カバンを開けさせることに意味があるようで、ほとんど中身は見ない。不思議だ。
 昨日は学校の後、午後からルーヴルに行った。全く並ばずに入れたのだが、チケット売り場でクレジットカードを出したばかりに、トラぶって、15分以上待たされた。
 何だか建物の中が町並みのようで、左右の絵画を見るというより、通りを歩いているようだ。まずは、ミロ、ニケ、ジョコンダ、すべて、ゆっくり堪能できた。
 flydba(格安航空会社)はなかなか良かった。というより、一気にドイツの世界へ移ったせいかもしれない。いきなり、機内アナウンスがドイツ語になり、出てきたサンドイッチはドイツの黒パンで、そのすっぱさが懐かしかった。
 どうも頭の中で仏語・英語・独語がごっちゃになっており、「ちゃんぽん」状態だ。今まで、ドイツ語の授業中、英語が混ざってしまう人を何度も見たが、どうしてそうなるのか分からなかった。ミュンヘンに着き、W-LAN使い放題のホテルなので、あれこれ処理し、次に行く劇場にチケット予約の電話をしたとき、動揺してしまった。とっさに仏語になってしまい、言い慣れた独語が出てこなかったのだ。
 パリに5日滞在してみて、これから、苦労して仏語を勉強する必要があるのか、決心が鈍ってしまった。パリで独語は通じないが、観光客なら今の自分くらい仏語を織り交ぜれば、不愉快な対応はされずに済むようだ。過去の不愉快な記憶がだんだん薄れてきた。
 夜はコンヴィチュニーのオランダ人。立ち見券しかもっておらず、Abendkasseでは、一番高い席しか残席が無いので、カウンターの女性から、表で誰か売りにきてるだろうから、行ってみたらと言われた。
 ダフ屋らしい男性と東洋系の女性がチケットを売りに来ていた。ドイツ在住の友人が値切ってくれて、定期会員の席をゲットした。私の立ち見の分は女性のダフ屋に売った。彼女はひどい席だと値切ってきたが、私が無視すると、分かったと定価で買ってくれた。その後、いくらで売ったやら。この定期会員席はバルコンの正面で奥まってはいるが、良い席だった。
 間違って隣の座っていたら、老紳士が来て、ここは私の席だとパスポートを見せてくれた。自分は20年以上ここに座っていると言われ、丁重にお詫びして、隣に移った。この席をホテルで買ったのかと聞かれ、外で・・・と答えた。うなずいていた。
 音は遠かったが、懐かしいドイツの音色だった。ガルニエのあの角のないつるっとした音はやはり、仏語なんだと少し納得した。(G)
↓ミュンヘンのクリスマス風景



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