吉川幸祐バイオリンリサイタル [コンサート]
「ウィーンフィルのコンマス、ライナー・ホーネックのただ一人の弟子!」という触れ込みの若手バイオリニスト・リサイタルに、トッパンホールへ行って来た。
まだ、高校生と見間違えるほどの容姿ながら、きっちりと張付いたボーイングで、正統的な「バイオリン」を聞かせてもらった。
まず、選曲が意欲的!モーツァルト初期ソナタはともかく、ラヴェル、ヒンデミット、R・シュトラウスの各曲は、一般的でないにしろどれも超難曲だが、完璧に弾き切った。どの曲も正攻法のアプローチで、聴いているこちらが息も詰まるほどだった。
観客もバイオリンを勉強する若い人が多いようだった。今後もウィーンで研鑽を積み、更に大きく羽ばたいて欲しいと思った。ピアニストも素晴らしかった。(B)
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