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こんにゃく座-ガリバー [オペラ(国内)]

 ある人から勧められ、初めてオペラシアターこんにゃく座の、ガリバーを見に行った。ガリバー旅行記が人間風刺であることは何となく知っていたが、実際全部を読んだことがなく、原民喜の訳を一応読んで行った。客層は若者と中年女性グループが半々くらい、演劇関係者も来ていた。とても充実感のある舞台だった。オペラというので、どんな現代音楽かと心配していたが、心地よい響きで、演奏者はCl、Vn、Pf の3人で、リズムを作る打楽器部分は歌手兼俳優兼楽団として演者が大活躍だった。
 こういう精魂込めた手作りの演劇がオペラなら、新国立劇場の仰々しい、再演も二度とないと思われる、巨大な日本オペラの意味は何なのだろう。新国立がいきなり、世界の歴史に残るオペラを作ろうとしているのが、いよいよ滑稽に思えるようになった。日本語を生かしたオペラを聴きたいと常々思っていたが、すでに、こういう小さな劇場で実践されていたのだ。(G)


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