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パルジファル-バーデン・バーデン祝祭劇場(テレビ) [映像・放送]

 帰国後の週末、真夜中のNHK・BS放送で、つい朝まで見てしまった。2004年夏の録画で、DVDとして市販もされている。今回生で見てきた6公演(ベルリン、ライプチヒ、ミュンヘン、チューリッヒ、ウィーン、ハンブルク)と比べると、録画するだけあって、音楽も歌も説得力があったと思う。オケが音楽的でフレーズがメロディシュ、音の語尾も丁寧、音楽だけで、物足りなさを感じるものでは無い。これは、ケントナガノの魅力だろうか?そもそもマイヤーをもう一度聴きたくて、見ていたのだが、演出が品良く、人物キャラクターが理解し易く、歌手の演技にも好感が持てる。クリストファー・ヴェントリスとトマス・ハンプソンにはMitleidも感じた。クリングゾルは歌舞伎の悪役の隈取をイメージさせる出たちで、3幕冒頭、鎧姿のパルジファルの背中の弓矢は、戦国武将のようだった。最後は台本とは違い、アンフォルタスは死によって救われ、クンドリは生きながらえることによって救われると言えるのだろうか、さすがに3幕後半は睡魔との闘いで、大事なことを見落としているかもしれない。(G)
指 揮 : ケント・ナガノ
管弦楽 : ベルリン・ドイツ交響楽団
演 出 : ニコラウス・レーンホフ
アンフォルタス : トマス・ハンプソン
ティトゥレル : ビャーニ・トール・クリスティンソン
グルネマンツ : マッティ・サルミネン
パルシファル : クリストファー・ヴェントリス
クリングゾル : トム・フォックス
クンドリ : ワルトラウト・マイア
合 唱 : バーデン・バーデン祝祭合唱団


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Lavio

はじめまして。
私もこのパルジファルを見たいなと思っていて、一方、仕事で帰宅するのが遅くなるのが判っていたので、予約録画していました。で、実は、録画しっ放して、まだ観ていないのです。今、なかなかゆっくり観る時間がないのですが、楽しみです。
Gruenさんのブログは、ドイツ系の音楽、オペラの記事が多いとお見受けしました。私も、この方面の趣味なので、これから、伺わせていただきたいと思います。
by Lavio (2006-05-14 11:45) 

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