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バイエルン国立歌劇場ー影の無い女(ミュンヘン・オペラ・フェスティバル 2022楽日) [オペラ(海外)]

 指揮者のショルテスが、7/22「無口な女」の公演中亡くなったとの報道があって、劇場のWebページを覗いてみると、シーズン最終日7/31「影の無い女」のチケットがかなり余っていた。そこでバイロイト入りを早め、急遽バイロイトからミュンヘンへ9ユーロチケットで行くことにした。
 日曜なので、電車はとても混んでおり、まずバイロイトからニュルンベルクまでREで行くのに、工事中のためニュルンベルクの一つ前のOst駅で降り、市電に乗り換えねばならない。ニュルンベルクの駅では入線30分前から待ったので自分は座れたが、車内の立っている人を見ると気が滅入ってくる。赤ちゃん連れの夫婦も多く、お父さんの働きぶりはたいしたものだと思う。まあ想定内の遅れでミュンヘンに着いた。しかし降りる人と乗る人でホームは身動きが取れない。係員が乗る人を制限していた。
 オペラは17時開演予定だったが、なかなか客席への扉が開かず、開演予定僅か10分前にアナウンスが入った。
 バラクの妻役のNina Stemme が急病で、代わりにフィンランドからMiina-Liisa Väreläをが飛行機でミュンヘンに向かっているという。17時ミュンヘン空港到着予定なので、開演を19時に延期するというのだ。
 最終日の公演なので日を延ばすことはできない。さすがに5時間かかる公演を、日曜の夜中の12時まで集中して鑑賞できるお客さんばかりではない。当然チケットキャンセルも認められ、また、2幕で帰ったお客さんもかなり居た。立見席のチケット人はどの席でも移り放題だった。
 2時間経ち、代役のVäreläは空港から警察に護衛され車で到着したとインテンダントの説明があった。代役は舞台袖で歌い、女優?(演出助手)が演技をするのだが、この人の演技が、ふてくされた妻の態度に終始し、バラクの妻には見えず、単なる黙役としか感じられない。歌っている感じは皆無なのだ。この選択しかなかったのだろうとは思うが、残念だった。
 ヴァイグレの音楽は予想どおり、温かみのある優しい音だった。激しいティーレマンの演奏とは、全く別ものだ。影の無い女は激しい音楽だとずっと思っていたが、こんな演奏も可能なのかと驚いた。ヴァイグレの音楽には、いつも温かみを感じる。殺伐とした今この時に聴きたい指揮者だ。
 幕は下りたが拍手は失礼して、狙った時刻の地下鉄で、その日のうちに、ミュンヘン中央駅の安宿まで帰り着いた。
 影の無い女は7/28と7/31公演のみで、ウクライナ問題でゲルギエフ→ヴァイグレになったのだと思う。28日公演の後、 Stemmeは劇場から表彰を受けたそうだが、その後コロナ感染なのか?明確な説明は無かった。
 今年のミュンヘン・オペラ・フェスティバルはR・シュトラウス特集で、コスキーの薔薇騎士もその一環だった。最終日マイスタージンガーを演奏するという習わしは2009年が最後だったらしい。
ミュンヘン中央駅の混雑ぶり
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