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神奈川フィル・N響ーハンス・ロット 交響曲第1番 [コンサート]

 去年の5月にドイツでハンス・ロットのこの曲を弾いて以来、生ではもちろんCDなども一切聞いておらず、既に忘れていることや、練習で苦労したところなど、神奈川フィルの舞台を近くから見て、よみがえってきた。あの本番は、自分にとっては、あまり楽しい経験ではなく、ネガティヴの要素の方が強かったのだと気づいた。
https://gruen.blog.so-net.ne.jp/2018-05-22
 ホルンがとにかく目立つ曲だが、神奈川フィルのトップの若い女性の技量が素晴らしかった。全体の音は、結構新鮮で、これまで聞いたあらゆゆるCDのイメージと違い、スコアをそのまま音にしてみましたという新鮮な発見があった。転調や特有のハーモニーやらが良く聞こえず、弦楽器が弱いせいで、あれ、こんな曲だったかなという非力な部分があった。
 ホルンは7名、ペット4名、弦は14型、コンバスは7名に増強していたが、4楽章ではやはり弦が聞こえづらくなった。
 一方N響は、さすが、ヤルヴィはCDも出しているだけあり、ハンス・ロットのイメージは完璧だった。神奈川フィルはやたら、ティンパニ、トライアングル、ホルンなど力強い部分だけが目立ったが、N響は弦楽器がものすごく弾いていて、よしよしという感じ、これでこそハンス・ロットだ。
 でもNHKホールの二階席で、かなり距離があったせいか、ホルンの吠えるような迫力はなく、Tpもミスはあったが、そつなくこなしていた。全体のまとまりとして、N響の方が上だが、神奈川フィルの手づくり感は、アマオケぽくて、好感が持てた。
 N響はホルン8本と神奈川フィルより更に増強、完全に倍管、トランペットは5本、弦は16型。驚いたのは、打楽器が3人、まさかトライアングルにアシ?と思ったら、3楽章の一部にティンパニのロールを付加、それと4楽章にスコアにはないシンバルを派手に1発、これはヤルヴィの考えか?
 N響の弦と、神奈川フィルの一生懸命のHornと共演してもらえたら、楽しいだろうと思った。
・神奈川フィル
マーラー/リュッケルトの詩による5つの歌曲
ハンス・ロット/交響曲第1番ホ長調Op.35
指揮:川瀬賢太郎(常任指揮者)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
・ N響
R.シュトラウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品8
ハンス・ロット/交響曲 第1番 ホ長調Op.35
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ、リョーナ・バーエワ(ヴァイオリン)

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