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新国立劇場ーフィデリオ② [オペラ(国内)]

 カタリーナ・ワーグナー演出、楽日のフィデリオを見ることが出来た。飯守先生芸術監督最後の作品となる。家人はすでに見ていたが、幸い話も聞かず新国立劇場のHPも覗かず、全く中身を知らずに、舞台を見ることができた。
 まず初めに、1幕の古典的で、少しだけロマンチックなべトーヴェンの音が、何とも美しく感じられ、純粋、明快な構造の音に、心が洗われる感じがした。やはり、ヴェートーベンは、偉大な作曲家だ。
 カテリーナの舞台では、1幕は大概ノーマルで美しく、2幕以降、登場人物のキャラクターが顕在化してくる。そして、最後は、まさかの善と悪が逆転。その発想と最終プロセスが、彼女の見せ場だと思う。
 2幕に入ると、音楽は力強さを増し、終盤、苦しみを突き抜けるエネルギーが蓄積されてくる。最後昇天してしまった二人が、力強く愛を讃えるのは、音楽が正直なだけに、筋書きとのミスマッチが微妙だ。
 筋書きを逆転させるのは、もっと複雑な音楽の方が合っている気がする。
フィデリオ1.jpg
フィデリオ2.jpg
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