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新国立劇場ー椿姫 [オペラ(国内)]

 とても久しぶりのイタリアオペラだが、ラ・トラヴィアータはやはり名曲。万国共通、一番集客の良いオペラということで、客席はほぼ満員。でも友人とはひとりも会わなかった。やはりワーグナーとは客層が違うのか、それとも川崎のベルリンフィルに流れたか。同日同時刻、二期会こうもりや隣のオペラシティではバッハ・コレギウムのポッペア、N響定期もあったようだ。
 いつもの4階客席から見ると、ピットも人がまばらというかスカスカで、オケも弾きやすそう。音量のバランス、歌手やコアがちゃんと聞こえるかでハラハラしたジークフリートや黄昏と違って、ベルディは歌手中心、オケは伴奏に徹しているので、余計な心配なく安心して聴ける。
 新国立劇場の演出も2015年からか、新演出に変わっていた。シンプルな舞台装置だが、下手から上手に斜めに配した舞台のうち、下手側の壁に当たる鏡が綺麗で舞踏会の場面で映える。
 2幕ヴィオレッタの屋敷が全く家具も何も無い空間で、何故か天井に100円透明傘とデコイ(?)が吊ってある。3幕では病床のヴィオレッタとその他関係者は紗幕で仕切られて演技をして、既にあちらの人であることを表している。最期ヴィオレッタが力を絞って立ち上がり、幕が下りても上手側に突き出た舞台の端まで来るところが大変効果的だった。ヴィオレッタ役が体型も良く、美人で良い雰囲気だった。(G)

【ヴィオレッタ】イリーナ・ルング
【アルフレード】アントニオ・ポーリ
【ジェルモン】ジョヴァンニ・メオーニ
【フローラ】小林由佳
【ガストン子爵】小原啓楼
【ドゥフォール男爵】須藤慎吾
【ドビニー侯爵】北川辰彦
【医師グランヴィル】鹿野由之
【アンニーナ】森山京子
【ジュゼッペ】大木太郎
【使者】佐藤勝司
【フローラの召使い】山下友輔
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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 イタリアものは本当に久しぶりで、新国では2015年のトスカ以来だ。いつもながら曲の途中で拍手が起こることに違和感。隣の席のおじさんが、アリアが終わるたびに盛大な拍手と土間声の「ブラヴォー」を叫ぶ。
 有名なヴィオレッタのアリア(「ああ、そは彼の人か」と「花から花へ」の間)も、拍手やブラが必要なのか?(B)
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