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ベルリナーアンサンブル―DIE RÄUBER(シラー・群盗) [演劇]

 朝HPではチケットがあったので、一時間前に当日券売り場に行くと、売り切れでキャンセル待ち。6~7番目だったが、待つことにした。途中一人チケットを売りに来たらしい人が見えたので、次のチャンスを狙うべく、窓口近くに移動した。20分前、キャンセル待ちの人に割り当てが始まったころ、人混みの中、一枚あるが、誰かいるか?と男性がチケットを掲げた。誰も反応しないので、警戒しながら近づき、交渉成立。6列目に座ると三人並びの内側席。お年寄りのお母さんをベルリン在住の息子が招待したとのこと。男性は赤い縞のシャツを着て、お婆さんもお洒落で、美しいドイツ人母子だった。
 客席には年配のご夫婦と、引率された若者のグループが目立った。シラーであっても、舞台は過激。作品初演時の人の驚きに匹敵するほど、お年寄りは驚いたのではないだろうか。この年になって、舞台上から、巨大な扇風機で客席にゴミや塵を撒かれるとは!お隣の綺麗なお婆さんも、口数が減っていった。
 話の筋は台本どおりだが、盗賊は、血だらけのマフィアの黒服美男子集団だ。弟フランツ役Mosbachは、色々な見た目の人間を演じて、見た目に囚われるなと言っているようだ。後戻り出来ない悪の道へ足を踏み入れた兄の悲哀と、弟の嫉妬と策略、日本では絶対ありえない凄い舞台も、たまにはよろしいということにしよう。
 観光客らしい初老夫婦がいかにもベルリナーらしい服装の同世代夫婦に、どう思うかたずねる場面を見たが、ここはベルリンよとあっさり。終演23時、フリードリヒシュトラーセからトラムでオラニーレンブルガーシュトラーセ、ハッケンシャマルクト、ローゼンタールプラッツと、ここ10年で知った地域を通り抜け、あれこれ記憶の甦る、変貌する町の風景を見ながら帰宅した。(G)

Mit: Roman Kaminski (Maximilian, regierender Graf von Moor), Felix Tittel (Karl, sein Sohn), Matthias Mosbach (Franz, sein Sohn), Antonia Bill (Amalia von Edelreich), Luca Schaub (Spiegelberg), Raphael Dwinger (Schweizer), Felix Strobel (Razmann), Sven Scheele (Schufterle), Anatol Käbisch (Roller), Jaime Ferkic (Kosinsky), Fabian Stromberger (Schwarz), Uwe Dag Berlin (Hermann, Bastard von einem Edelmann), Peter Luppa (Daniel, Hausknecht des Grafen Moor), Michael Kinkel (Ein Pater)

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