SSブログ

新国立劇場ーサロメ② [オペラ(国内)]

 およそ4年に一度再演されてきたサロメ、3日目の公演は、初日に比べ、オケも歌手も伸び伸びしていたように感じられた。まずオケの鳴りの良さに驚いた。初めから全開で、先日と逆に、むしろ7つのヴェールの踊り以降おとなしく繊細になっていった印象だ。
 主役4人以外は全部日本人キャストで、演技や台詞の絡みの間合いが良く、とても自然に運んだ。ヘロデ役クリスティアン ・フランツはさすが演技上手で、一瞬たりとも役作りを怠たらなかった。ヘロディアス役のハンナ・シュヴァルツも、歌わない時の動きや顔の表情も、念が入っており、歌手も全身で表現するのが、今日の名人なのだと感じ入った。ラフォルジュルネの時ように、舞台をアップで写し出して欲しいほど、どこを切り取っても好印象だった。
 ベテラン、ニールントのサロメ、10月にヴォータンを歌うグリムスレイも、それぞれの狂気が一層エネルギーを帯びて迫ってきて、世界最高レヴェルの歌手に来てもらえ、贅沢な1時間45分だった。(G)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0