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2015バイロイト音楽祭ー神々の黄昏Ⅱ [オペラ(海外)]

 こちらで初めて終演後雨に合って、多少しのぎやすくなった。私たちにはバイロイトでペトレンコ最後のリング。黄昏は思った以上に幅広い、感情の波が感じられる音楽だった。というのは昨年迄は、テンポの速さや軽やかさの方に焦点があった気がするからだ。今年は一幕の駆け上がるような勢いではなく、音楽が目いっぱい歌っていて、テンポは遅くならないという、恐るべき充実感だった。
 去年のタンホイザーや、今年のローエングリンでも、最後の年はけっこう皆自由に、舞台を楽しんでいるという印象があるが、リングも共通する点があるのかもしれない。リングも今年で指揮者も歌手もかなり変わるので、Seibert氏の話にもあったように、一応このプロダクションの一区切りとうことで、寛容さが音楽にも現れたのではないかなとふと思った。これまでペトレンコの音楽に添って聴くと、個人的感情の高まりを自粛するよう導かれることがあった。でもこの日は、出演者にも聴衆にも、少しの自由を許容してくれたようなサービスデイだったかもしれない。日本人仲間も皆、満足していた。
 全身に取り込んだ、バイロイトの音の記憶を、大事に持って帰ろう。
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