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宮田大 ドボコン N響カンタービレコンサート [コンサート]

 宮田大さんのドボルザーク コンチェルトを上野へ聴きに行った。席は4階サイド。弾き初めの音の印象は、音量はたっぷりあるが、不思議とこもった音色だった。少し進むと、さすが、歌い続ける音楽は起伏があり、物語に耳を傾ける時のように、柔らかい音色にひき込まれる。何年か前リサイタルを聴いたときには、演奏後に舞台で自分の気持ちを話したくなると、言っていた。ドボコンは、もう何回演奏されたのだろう。凄く慣れて、一楽章難所で、ちょっとした失敗はあっても、気にならず、本番の回数が増えれば、多少のミスが出ても仕方ないだろうと思わすところが凄い。華のあるチェリストだ。
 聴き終わって、ヨーヨーマや、ロストロポーヴィッチみたいな、巨匠なのに親しみやすい、身近な天才のことを連想した。意外と年配のお客様が多かったが、拍手は熱狂的だった。アンコールにバッハ無伴奏一番の、メヌエットを演奏してくれた。聴衆の心に迫り、ワクワクさせる、エンターテイナーの素質をも兼ね備えた、チェロ界スターだと実感した。
 宮田さんより、8才若いチェリスト岡本侑也さんが、7/4,5新日フィルと多分人生二度目のドボコンを共演する。 http://www.njp.or.jp/archives/11117
 昨年春には日フィルと弾いたが、ミュンヘンへ留学し、一年経過した19才の青年が、どんな今を見せ、聴かせてくれるか、どんな演奏家になって行くのか、若い人たちの変貌ぶりに目が離せない。
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