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ベルリン・ドイチェオパー―タンホイザー [オペラ(海外)]

 ドイチェオパーのタンホイザーは、前日のパルジファルとうって変わって、何故かとても良かった。席はほとんど同じ3階なのに、ピットのオケの音がよーく響き、この日はパルジファルのときと違い、金管の配置が全部右にまとまっていたと、ちゃんと見ている人がいた。
 歌手陣も有名どころを揃えて、おそらく初めのヴェーヌスベルクの豊満な女性たちの肉体が、まず、第一段階の客寄せになっているのではないかと思った。皆が中世の鎧を身につけていて、馬が動いたり、何となく面白い。真っ暗でほとんど舞台の中が見極められない、パルジファルとは、お客さんの反応も全然ちがう。
 ザイフェルト・シュニッツァー夫妻の演技の距離がとても接近しているのもちょっと面白い。ラニクルズのスキップ調の音楽も、タンホイザーなら、まあ軽やかで嫌悪感は感じず、楽しかった。
 終演後、向かいのイタリアンレストランで、早々とゲストのヘルマン役のAngerが食事をしており、タイミングをみて、サインをもらいに行った。向かい席の男性にどこから来たのか聞かれ、従兄弟が東京に住んでいると、親日の方たちだった。Anger氏は2017年に日本に来るという。
 トイレに立ったときもう一度呼び止めて、詳しく聞くと、2017年は黄昏、ラニクルズ、N響のハーゲンだ。携帯の写真を呼び出してあり、その場で、桜の写真を見せてくれたので、今年行ったのかと聞くと、うかつにも、去年上野のタンホイザーで来ていたそうだ。私たちは聴いていたのに、全く覚えておらず、最上階の席でよく分からなかったと場を取り繕ったら、あのプロダクションはひどかった、指揮者と離れていて、歌いずらかったそうだ。
 一方、日本の魚が美味しいとのこと、リトアニア出身で、お父さんは漁師だし、魚が大好きとのこと、その後、現地在住の日本人が、ドイツでの公演のことなど話し、思いがけない歌手と出会いだった。(G)
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