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レーゲンスブルク 小学校放課後学習 [ドイツ]

 友人のMilkaが働いている、ヴォルフガングシューレの放課後学習の様子を見に来て欲しいと言われ、喜んで訪問した。普段は担当の生徒が 12人いるそうだが、今日は4人、クロアチア、スロヴァキア、イラク、ドイツの子供だ。ここに来ている子供たちの家庭は複雑で、母がアルコール中毒、父が投獄中など、特別な家庭の子供たちだ。外国人の親の場合ほとんどドイツ語を話せず、子供を介して、意志疎通を図る。最初に親に渡す注意事項は、ドイツ語文法は気にせず、単語の最初と最後の文字だけ正確に書いてほしい、そうすれば、意志は伝わるからというメッセージだった。一見無邪気に見える、11-13歳の子供たちだったが、このうち二人は自閉症で、一人は、姉妹が全くドイツ語を話せず、家を出たまま、どこへ行ったかわからないと聞き、これは大変なことだと思った。
 私のことは、日本から来た友達で、質問があれば聞いていいですよ、と紹介された。教室にある本を読んでいると、30分くらいして、宿題を終えたクロアチアの13才の少年が側によってきて、中国と日本の違いを、強い調子で聞かれた。なぜか、いろんな国からの生徒がいるのに、教室にも、廊下にも世界地図がない。他の子たちも日本に興味あるらしく、集まってきたので、聞かれたことは、黒板に書いて説明した。地図、国旗、文字は昔中国から伝わったこと、漢字の意味がわかることはあるが、言葉は話せないと。筆と鉛筆どちらを使うのか、縦書きなのかという質問には、筆はカリグラフィで、本は、普通縦書きだが、日常の仕事、雑誌や、アルファベットが混ざる内容は、横書きが多いと一応答えた。
 モハメッドという名前の子は、"こんにちは"を知っていた。スロヴァキアの女の子からは、箸の使い方を教えて欲しいと鉛筆を2本差しだされたので、皆で持ってみた。ベルリンの寿司屋で、同時に100人の外国人が上手に箸を使っていた話をつけ加えた。
 次は、忍者、侍、芸者。芸者のイメージは間違っているようなので、芸はKunst者はPerson、踊りなどの芸を提供する女性だというと、ミルカももう一人の先生もいっしょに驚いていた。中国人、韓国人とは、外見が似ているので、言葉も分かると思われることがよくある。ともあれ、私の訪問が邪魔にはならず、彼らにも私にとっても、ポジティブな出来事となって良かった。(G)
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