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彩弦楽四重奏団第11回演奏会 プラザノース [コンサート]

 今回のメインはベートーヴェン後期の大曲13番、6楽章のフーガ(15分)を含め演奏時間は50分。このフーガはかなり強烈で、聴いていて私は畏れを感じる。作曲当時、難解だと言われ、6楽章は軽快なものに差し替えられたそうだ。5楽章は、ベートーヴェン自身が涙が溢れると語ったそうで、この上なく美しく、まさに天上の音楽。どの楽章も、実験的・挑戦的な印象を受ける。ベートヴェンが100年後の人のために作品を書いたという解説に納得した。 
 彩弦楽四重奏団の演奏は、ハイドンは軽やかに、ベートーヴェンは重厚に、全く残響のない厳しい会場であっても、色々な表情が真直ぐに聴き手に届く。常連客の間で繰り言のように、残響があれば・・と言うのだが、そんなことを物ともせず勝負する凄い気迫に、身が引き締まる思いだ。(G)
ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 op.76-5 「ラルゴ」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 大フーガつき
第1楽章 Adagio, ma non troppo - Allegro
第2楽章 Presto
第3楽章 Andante con moto, ma non troppo. Poco scherzoso
第4楽章 Alla danza tedesca. Allegro assai
第5楽章 Cavatina. Adagio molto espressivo
第6楽章 Große Fuge (Grande Fuga Op.133): Ouverture. Allegro — Meno mosso e moderato — Allegetto — Fuga. [Allegro] — Meno mosso e moderato — Allegro molto e con brio — Allegro
彩弦楽四重奏団(林智之,中島ゆみ子Vn.臼木麻弥,Va.田澤俊一,Vc.)
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