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ニコラウス・バッハラー氏(ワーグナー都市ミュンヘン-舞台芸術の今) [演劇]

 ニコラウス・バッハラー氏(バイエルン国立歌劇場総裁)をお迎えしての国際シンポジウムということで、聴講に行った。しかし2時間で基調講演、通訳付でいくつかの質問を投げかけるというという構成は時間が足りず、質疑応答も無かった。山崎太郎先生、池上純一先生が準備された「ワーグナー都市ミュンヘン」という視点について、バッハラー氏は距離を置いておられるようで、総裁としての「舞台芸術の今」ついてのお考えを拝聴することになったと思う。
 印象に残ったことの一つは、「伝統と革新」について、ワーグナー自身が革新的演出家であったことをふまえ、時代に合う新解釈は常に必要だということ、今日、視覚的Regietheaterについては批評が激しいが、実は音楽の解釈も変化しており、専門知識が必要なため大きな議論にはならないが、Dirigententheaterと言われないのが不思議だというようなコメントがあった。音楽と舞台は別ものとして観て聴くのが普通かと思っていたが、劇場総裁として並列に捕らえているのだというのが新鮮に思えた。総じて、斜に構えたコメントが多かったように感じたのは、勘ぐれば来日公演についての質問をシャットアウトできるか、実は針のむしろだったのかもしれない。私は公演に行っていないけれど・・・(G)
 
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