SSブログ

Thannreuther,Meistersinger [演劇]

 Steingraeber & Sohene という1852年設立のピアノ製作所が、フリードリッヒシュトラーセにある。外から見ると、新しいピアノも歴史的なものも展示されているようだ。ワーグナーやリストも弾き、今日でも熱狂的なファンがいて、年約60回ここでコンサートが開かれている。
 しかしこの日私は、ピアノコンサートに行ったのではなく、その敷地内にある仮設の演劇小屋へ行った。いつも音楽祭の時期にワーグナーの風刺劇が掛かっているらしい。今年は新演出の Thannreuther,Meistersingerそのプレミエだった。
 BayreuthのReuthは元は開墾地という意味で、Thannreutherという音はBayreuthにひっかけてあるのではないかと思う。どちらも女性をめぐる歌合戦ということで、話が交互に出てくる。混ざることはない。マイスタージンガーの方が多かったし、パロディを作りやすいだろうと素人としては思うところ。
 登場人物はオリジナルと同じ、キャラクターもそこそこだが、マイスタージンガーに特別に出てくるOberfrankenVaterが観客にはとても受けていた。演劇がいいのは、見た目が本当にキャラクターを表現しているところではないかと思う。
 最後ヴァルターの歌詞を盗んだベックメッサーの奇妙な歌を、ヴァルターが奇抜で素晴らしいと褒めちぎる。タンホイザーは袋叩きにあう。
 いろいろ可笑しいとことはあったが、マイスタージンガーの試験をダーヴィッドがヴァルターに説明するところで、あらゆるワーグナーのライトモティーフを歌えなければならないと、いくつか口ずさむところが、私には一番可笑しかった。後でハンス・ザックスもほんの少しだが、ヴァルターに確認するように歌う。もっといろいろ聞きたかった。
 アイデアとしては、ハンス・ザックスもベックメッサーもPCを使っている。夜ベックメーッサーがエヴァと間違えて窓に向かって歌うとき、携帯電話を掲げている。
 明かりをとるのと、例のハープの伴奏も携帯音で流れてきたように思う。夜警は工事の際メガホンをかざして、迂回指示する時のような、蛍光ジャンバーを羽織っていた。
 吹くものは、勿論ブブゼラ。パウゼの連絡も終幕のときもブブゼラが活躍した。台詞も相当面白く言い換えられていて、大笑いが起きていた。普通の台詞のところは何とか分かるが、相変わらずドイツ人が笑う肝心なところはついていけない、・・・ということでした。(G)
町では、アフリカ.・カリブ海祭りというのをやっていた
アフリカ.・カリブ海祭り1.jpg
祭り2.jpg
Steingraeber & Sohene劇場の建物
Steingraeber Hoftheater.jpg
門の中に仮設の劇場
門の中に仮設劇場.jpg
全部で99席
99席.jpg
エントランスのオブジェ
エントランスのオブジェ.jpg
フリードリッヒ・シュトラーセからの入口
フリードリッヒシュトラーセの入り口に劇場.jpg
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0