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村の宿にて [ドイツ]

 月曜朝ヴュルツブルグから学校に直行し、午後2時ごろ宿に戻ってきた。するとまさかの締め出しをくらってしまった。
 先週到着したときには、お葬式で留守だったが、鍵が窓枠のところに置いてあった。しかし、今回はどこにも無い!あせって、シェフに電話したが、繋がらない。中庭にパラソルとテーブル椅子があるのでまあ、天気も良いので、外で待ってもいいやと腹をくくったところに、鍵を持った男性客が戻ってきた。Eisenbahner(鉄道員)で長らくここに滞在しているという。
 その後ろからリュックを背負った若い女性もついて来た。彼女はいつから待っているのか、勿論中へ入れない。そのEisenbahnerは別の電話番号を知っているようで、何度も電話してくれたが繋がらない。仕方なく彼が入り口の鍵を開け、まあここはDorf(村)だから・・・と肩をすくめる。
 2階のソファーで待ったらいいと思うと私は言った。そうこうしているうちに、電話が繋がり17時5分前にシェフは戻ると言う。
 若い女性は躊躇していたが、私は2階で待つつもりで階段を上がり、ひょっとしてと思って3階の部屋へ行ってみると、何と部屋に鍵がかかっていない。荷物は全部置いて行って良いからと言われ、戸棚に入れてはきたが、さすがDorfというところだ。
 夕方17時5分前に本当にシェフは帰ってきた。そして下に下りていくと、他にも年配のご夫婦がレストラン席で鍵を待っている様子だった。
 しかし良い事もあった。ここはどうもHP情報によると3日に一度、部屋を片付けてくれるらしい。ところが先週は一度もタオルを換えてもらえず、掃除してほしいという札を掛けても無視された。
 シェフもなかなかつかまらず、金曜日ついに自分で部屋に掃除機を掛けてしまった。お支払いの時に、そう話すと、わかった次はちゃんとすると慌しく言われたのだ。
 そして土曜出発の朝、いつものラテン系の綺麗な給仕の女性が親切に、早めに朝食の用意をしてくれた。そして鍵を返したときの彼女の反応で全て合点が行った。
 彼女はいつも親切だったが、私の部屋番号を知らなかった。それで同じ部屋に戻って来るのか尋ねられ、この女性が掃除もしているのだと確信した。
 そして月曜、鍵のかかっていない部屋に入って青天の霹靂とはちょっと大げさだが、ふとんカバーも綺麗になっていて、枕が一つおまけされ、さらに小さなシャンプーと石鹸が置いてあり、古びたサイドテーブルにレースのテーブルクロスが掛かっていた。
 翌朝お礼に日本土産をプレゼントしたら、喜ばれ急に紅茶の方がいいかと尋ねれれ、さらに親切になった。そして、水曜日何と、部屋のタオルが交換されていた。
 長く滞在するので、程よくベッドメイキングのお礼をせねばならないのだが、なるべく相手にも喜んでもらいたいものだ。一週目のことは私にも責任はある。私は部屋を出るとき、何も出していかず、戸棚に全て納めていく。お掃除の人が戸棚を開けることはまず無いので、誰が使っているのか気配が全く無かったのだと思う。ホテルなら邪魔なものが出ていないので掃除が楽だろうが、Dorfでは誰が部屋を使っているのか分かった方が都合がよいのかもしれない。布団をたたんでくれただけでは、普通チップは置かないという気がするのだが・・・(G)
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