SSブログ

上岡敏之 ヴッパータール交響楽団 サントリーホール [コンサート]

 噂によるとミッキーマウスみたいな・・・話題の上岡さんはどんな指揮者なのだろう。ドイツのオケでマラ5を聴くのは初めてだ。そして振り始めるなり、カルロス・クライバーが連想された。指揮台の上でまさに踊っているかように、伸び上がったり、屈んだり、斜めに棒が流れたりと、縦横無尽にしなやかな身のこなしで、ずっとニコニコしたままモーツァルト28番を振った。きっかけと音楽の流れを与えて、後はオケに任せる。だから細かいリズムは当然ばらけてしまうのだが、どんどん音楽が進むので、あまり気にならない。よくこんなに、うねるモーツァルトにドイツのオケがついて来てくれるものだと、日本人として何だか面映い気持ちもする。
 マラ5出だしのトランペットはゆったり安心感のある歌いっぷりだった。テンポは七変化で、弦が難しいとことろほど速かったように思う。自分がオケの中で弾いている時のイメージとは違った楽器の音が緩やか部分では聞こえる。ホルン一番の若い女性の少し割った音色が素晴らしかった。
 一言でいえば、とても楽しかった。あまりに個性的で、どんな論評をされるのか、聴衆としては、ついに日本人のエンターテイナーとしての指揮者が登場したという誇らしい嬉しさがある。とても美味しいご馳走だった。
 日本での最後の公演でもあり、カーテンコールも熱狂的だった。(G)
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 1

トリ

すごかったですね。。。

面白かったと思います。
整髪剤はなんなんだろうとか余計なことが気になって仕方がなかったです。
by トリ (2010-10-20 21:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0