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ローラン・プティのコッペリア 新国立劇場 [コンサート]

 コッペリアのマズルカは、よく耳にする曲だが、作曲者ドリーヴの名はこの前まで全く知らなかった。軽妙で変化もあり、ほどよい長さの飽きないバレー音楽だと思う。
 ローラン・プティの振り付けも初めて見た。1975年の作品とのことだが、白鳥の湖に出てくるような、短いチュチュで、クラシックバレーだけでなく、コミックな動きもさせるところが、クラシックモダンとでも言おうか、新鮮さなのだろう。マズルカの踊りは優雅なものを想像していたが、兵隊や女性のコミカルな振り付けとなっており、オリジナルはどんなだったのだろうと逆に興味がわいた。どんな場面の動きも音楽と良く合っていて、全体が演劇のようで、とても楽しかった。
 話はホフマン物語と同じなので分かりやすく、プティの振り付けを踊り指導するコペルニクス役のボニーノが最高に素晴らしかった。人形とのダンスや、チャップリンのようなキャラクターに魅了され二幕はほとんど演劇を見ているようだった。ひょっとすると曲順も変えて最期にアンコールのような舞台まで取り込んでいたのではないかという気がする。
 この有名なマズルカは、子供の頃、日曜のテレビ番組の始まりの音楽に使われていて、アドバルーンが上がるような映像だったのではないかと記憶している。私の中では高く弾むようなイメージを持っていたので、どんな踊りなのか見てみたかったのだ。
 オペラと一番違うところは、音楽が軽視される点だろうか、音楽の途中でも踊り手が出てくると拍手をする。音楽のテンポもバレーにあわせるので、ちょっとかったるい場合もある。今日は一度派手にGPで弾いてしまったVnがいた。4階席まではっきり聞こえた。(G)
 
スワニルダ:タマラ・ロホ
フランツ:ホセ・カレーニョ
コッペリウス:ルイジ・ボニーノ
指揮:デヴィッド・ガルフォース
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
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