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パリ管弦楽団-ブルックナー9番 [コンサート]

 サルプレイエル最上階最後列、10ユーロの席は初めてだったが、さすがに、遠くて歌はよく聴こえなかった。本当は18ユーロの席が気にって入っているのだが、今回もう売り切れだった。
 プログラムがマーラー亡き子をしのぶ歌、ブルックナー9番というドイツものなので、パリの人にはあまり人気がないとみえ席はガラガラで、開演寸前座席の大移動が始まった。
 偶然日本から来ている知人に出会い、後半はサイドの縦一列の席に初めて座った。その知人はピアニストで去年は留学中のイタリアからウィーンに来ているときに出会った。今はもう日本に帰国したそうだが、不思議とご縁のある人はいるものだ。
 ブルックナーが始まり、上の席からパルケットを見ていると、2年前、シャンゼリゼ劇場でのドレスデン・シュターツカペレの演奏を聴いたときのお客さんの反応が甦った。一楽章が終わって、何これと帰る人、二楽章スケルツォの執拗な繰り返しが始まって、いたたまれず帰る人、我慢して頭を抱えている人、横一列7~8人同じポーズでほほ杖をついている光景もあり、多分苦痛なのではないかと思えてならない。
 しかし、ワグチューを吹いた舞台の人たちはとっても嬉しそうだった。カーテンコールでも満足げに、4人でニコニコと話していた。
 エッシェンバッハはピアニスト時代からルバートが気になって、あまり好きではなかったが、指揮者としても、同じように、無理に音楽を一瞬止める感じがする。2年前もそう思いながら、随分パリ管を聴きに通ったが、今日の弦の出来は今一だったように思う。とはいえ、二楽章の中間部の軽やかな美しさは、パリならではの新しい感動だった。パリ管は何度聞いても新鮮だ。(G)
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サルプレイル.jpg
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