オスナブリュック出発

　オスナブリュックでの一週間、ほとんど天気は悪かった。まず、着いた時は嵐。バスを降りて、何度も傘がお猪口になりながら、建物入り口が見つからず、みじめだった。
　翌日は比較的天気が良く、昼休みにスーパーまで行ったが、それ以降日曜午後の出発まで一度も外へは出ずじまいだった。一日のうちで、朝少し照り、午前中に氷が降り、午後には大雨、夜はもうどうなっているのか知らないが、殆ど一週間雨だったような気がする。
　最終日も朝は雨だったが、昼出発のときは、薄日がさしており、とりあえず、ほっとした。フォーラムの近くのバス停から駅方面のバスに乗るとき、バス停で行き会ったおしゃべりおじさんは露店商だと言っていた。大きな９０ｃｍ四方くらいの板を持っている。この上に商品を載せて売るのだろう。日本で言えば、寅さんみたいなものだ。不景気でほとほと困っていると言っていた。
　オスナブリュック駅は終点ではないので、注意せねばと思っていたのに、うっかり、殆どの人が降りた場所であわてて、私も降りてしまった。ところが、そうだ、旧市街の繁華街は、駅から離れたところにあるのだ。地図は持っておらず、でも多分そう遠くはないだろうと思い、私と同世代位のカップルに道を聞いて、無事駅までたどり着いた。
　ドルトムントまでのＩＣは一時間だし席を取っていなかった。ところが意外に混んでおり、席の無いお客さんが続出、まあ立っていようと思ったら、後方の車両から、さっきの露店商のおじさんが、何人か若い人を連れてやってきた。最前列の車両は空席があったという。一緒に来いｎｏｃｈ　ｗｅｉｔｅｒ！と私も行列に加わって、食堂車、ファーストクラスを通り抜けて多分５両ほど、よろよろと歩いてようやく座席を得た。一人だったら立って行っただろう。（G）
↓バス停

↓オスナブリュック駅