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平成中村座ー仮名手本忠臣蔵(五・六・七段目)Dプログラム [歌舞伎]

 平成中村座、浅草寺境内の仮設劇場へ行って来た。シューボックス型の劇場の広さがちょうどよい。全部で1000席はないと思う。歌舞伎座より小ぢんまりしていて、2階端の席でもかなり近く感じる。
 大御所から若手まで、日替わりで一人何役もこなす企画が面白い。この日は中村勘太郎が早野勘平、七之助がおかる、両者とも艶かしいさが溢れていた。大星由良之助は橋之助、若手と思いきや、最早すごい貫禄。一力茶屋は春に歌舞伎座で見たが、親世代の名優より、橋之助の腹の底から響く声が、舞台を盛り上げてくれた。全体を通して、奇をてらったところはなく、とにかく真剣さが伝わってくる。
 裏方も素晴らしかった。休憩時間の女性のトイレは常に長蛇の列だが、ご安心下さいと呼びかけながら、テキパキと案内してくれる。寄贈されたお花が順番を待つ廊下に並べられていて、待つ間お花を楽しんでくださいというのも心憎い。靴を入れる、ビニール袋も扱いやすかった。隅々まで目が届くよう係員をたくさん配置し、人の動きもよくシュミレーションされていて、言葉をかけながら、観客と芝居小屋側の一体感を感じさせる、とっても居心地が良い空間だった。(G)
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 浅草寺裏のふだんは観光バスが停まっている空き地に、仮設の文字通り小屋を建てて公演している。歌舞伎座に比べれば大分小さいので、役者がとても近くに見え、台詞も明瞭に聴こえて、まさに芝居小屋!という臨場感がある。
 Bプログラムでは、由良之助を仁左衛門丈、勘平を勘三郎丈が演じているが、Dプロは、オペラでいうと若手中心のBキャストといった感じで、確かにチケットは、一番最後まで売れ残ってはいた。由良之助が橋之助丈、勘平が勘太郎丈、おかるが七之助丈という配役、結構高いし、何公演も買う余裕はなくBは見ていないが、若々しく真剣さが伝わってきて引き込まれた。仁左衛門丈、勘三郎丈もチョイ役で登場。(B)
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