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ストラスブール歌劇場-ワルキューレ [オペラ(海外)]

 天候のはっきりしないウィーンからアルプスを越え、バーゼル経由でストラスブールへ来た。こちらは暑いくらいで半袖の人も多い。市内を歩くと観光客が多いが、レストランに入ると、回りは多くがドイツ人だ。
 6時半から当地のオペラでワルキューレ、小さな劇場だが、席に座ってみたらこちらも回りは殆どドイツ語、ドイツから近く、周辺に大きなオペラが無い上、ワーグナーだからだろう。
 公演は引き締まった演奏でなかなか素晴らしかった。1幕序奏からオケ破綻寸前の早いテンポながら、その後は順調に盛り上がる。弦は12型の小さい編成ながら、それを生かした透明感のある音色だ。
 指揮者Letonja氏は全く知らない人だが、結構若く見える。指揮ぶりは決して器用とは言えないが、1幕や3幕の終盤は凄い盛り上げだ。昨日ウィーンの音楽作りと全く違う。
 歌手も殆ど知らないが、皆若い。ジークリンデは、1幕歌い出しでは全く役に合っていない声と思ったが、2幕見せ場では渾身の歌唱だった。ジークムントも見た目太り過ぎ以外は、声は立派。
 ボータンはアメリカ人のようだが、まだ30そこそこに見える若さで、声も全く若過ぎるが、片肌出して筋肉を見せ、肉体派のボータンで今後に期待。こういう中から将来のバイロイト歌手が出てくるのだろう。
 演出も舞台装置は重厚だし、フンディング一族がサムライなのもはまっていて面白い。全員刀を振り回す。終幕、ブリュンヒルデを囲む真っ赤な炎が、疲れ切って舞台から去るボータンに合わせて紫に変わり、幕が下りるところなど、さすがフランス人のセンスは違うと思った。
 2幕あとの休憩に50分取り、終演は23時20分となった。(B)
Direction musicale:Marko Letonja
Siegmund:Simon O’Neill
Wotan:Jason Howard
Hunding:Clive Bayley
Sieglinde:Orla Boylan
Brünnhilde:Jeanne-Michèle Charbonnet
Fricka:Hanne Fischer
ストラスブール中央駅
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市内散策
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オペラ外観
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ガードローベは無いが、壁に自分のコートを掛けるようになっている
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休憩時間に外へ出て寛ぐ観客、8時近いのにまだ明るい
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Cbは僅か4本、うち2本が5弦、当然フレンチボウだが意外によく響く
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