マウントあさま合奏団ウィーン公演

　ムジークフェライン地下にできた比較的新しい、ガラスのホールと名づけられた小ホールで聴いた。反響版が金色に輝いている。一階正面と二階の周囲に一、二列席がある。空き巣騒ぎで、遅れてしまったら、ドア係のお兄さんに３０分くらい入れないから、諦めろという雰囲気のことを言われた。
　残念ながら音楽はそんなに綺麗ではない、全然違うと言われ、それでも待つと言ったら、入り口のモニター前に椅子を持って来てくれて、私の席より良い二階一列目の３番チケットをくれた。
　休憩で中に入ると、その席に女性が座っており、自分の隣が空いているから掛けろと言われた。
　そのチケットはただでもらったのかと尋ねられ、一瞬迷ったが、売り切れで立ち見席しか買えなかったが、係の人が交換してくれたと答えた。すると、この女性が二枚もらったが、ご主人が来れなくなり、ホールの人に託したとのこと。そうか、買ったのかと満足げだった。
　曲はモーツァルト、前半の聞けなかったハフナーとレクイエム。指揮の横島勝人さんは、今年１月某アマオケのトラで、ラ・ヴァルスとブル８という超ヘビーな曲でお世話になった。合唱団はウィーンのノイバウ合唱団、ソリストもこちらの人たちで、さすがに歌は上手いと思った。
　ウィーンで現地の人とモーツァルトのレクイエムを共演できるなんて、素晴らしい。（Ｇ）