SSブログ

リンデンオパー-ファルスタッフ・薔薇の騎士 [オペラ(海外)]

 24日土曜は、リンデンでファルスタッフ、指揮はエッディンガーで今まで思っていた以上に端正な演奏をするので意外だった。知性的な感じで、隅々までじっくり楽しむことができた。
 今回の滞在中、若手エッディンガーも御大バレンボイムも一回しか聴けなかったが、その一回がどちらも素晴らしく運が良かった。これなら次回のTokyo Ringも期待が大きい。
  25日の日曜、学校が金曜で終わったので、下宿を出ることになっていたが、昨日の晩になって家主が急に火曜まで部屋に置いてくれると言い出したが、もうホテル代金を支払ってあるからと断った。また来るときは学校を通さず、直接連絡をちょうだいねと言われた。
 パリのStudioでタオルやトイレットペーパーなども自分で買うものだと分かったので、特筆することもないが、3週間の間に2度もトイレットペーパー買ったのは初めてだ。
 それで場末のホテルに移ったが、やはり一人はいいなと実感した。もう学校へ行く必要がないのがまた嬉しい。やっと休暇に入った気分だ。
 晩のリンデン・薔薇の騎士はずっと前に見ていたことに気づいた。舞台は普通で、元帥夫人アンゲラ・デノケは姿も声も美しい。最近では、コミシェの演出が話題になったが、ノーマルな舞台も決して悪くない。
 可笑しかったのは名前のないテノール歌手役が、この劇場で人気のシュテファン・リュガマーだったが、風邪のため変更になった。インテンダントが舞台説明のときゲストの名前を忘れ、確かスペイン人で、、、とポケットから慌てて紙を取り出し、笑いが起きた。
 オケはやはり、ドイチェオパーより上手だと思う。指揮者はAsher Frisch、何か大雑把な感じだったが、中身の大部分はオケが自主的にいろいろやってくれた。
 最後の場面では必ず、近くでお婆さんが涙をぬぐっている。私も涙が浮かぶ年齢だ。そういえば、ワルキューレではおじさんがよく目頭を抑えている。きっと娘がいるのだろう。演奏中も騒がしい観光客が多い中、オペラに没入しているごく僅かの人を見るとほっとする。
 三幕はさりげなくチェロが細かく難しいと思うが、その後、最後に美しいメロディーがあって、報われる。そこに思いのたけを込めて、うっとりと聴いた。こういう音をきくと、自分もチェロを弾きたいと、うずうずしてくる。4年前は2ヶ月楽器から離れることに思い悩み、3年前にはベルリンで一ヶ月楽器をレンタルしたものだが、去年の秋で吹っ切れた。弾かないことも楽器生活長寿の秘訣と信じ、体を休めながら音楽を続けようと・・(G)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0