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エッシェンバッハ・パリ管-マーラー6番 [コンサート]

 1日木曜、エッシェンバッハ・パリ管のマーラー6番をサルプレイルで聴いた。透明な音色を堪能した。マーラーといえば、うるさい、重い、しつこい、ねちっこいというイメージだったのだが、まあ、どうしてここまで、綺麗な音になるのか、不思議だ。
 また金管がみごとで、ホルン奏者は微動だにせず、たくましい音が鳴り響く。TbもTpもびくともしない。変な表現だが、さりげなく、力が入っていないのに、勢いがある。終始美しかった。ああ、やっとベルリンに行くんだという気持ちがこみ上げてきた。

 パリではそこかしこで物売りの声が聞こえるのが、一つドイツと違うところだ。コンサートではないが、オペラでは、プログラ~ム、プログラ~ムと山形のイントネーションで2度くりかえし、ちょっとしたカウンターで小さな台に乗って、大声を張り上げてプログラムを売っている。オペラコミークでは、さらに客席内でも売り歩いている。
 ガルニエではスペクタークル・プログラムとか言っていたか、12月の記憶が定かではないが、やはり美しいじゅうたんを敷いた階段の途中で、何事かと思うほど、終演後まで大声を張り上げていた。
 商店街でも結構物売り、売り込みの声が聞こえる。日本の八百屋と同じだ。夕暮れ時はさらに二つでいくらとか、おまけを付けるとか叫んでいる。madame!(奥さん)と声を掛けるのも、日本によくある○○銀座商店街と似ている。

 2月2日はchandeleurというカトリックの祝日で、ブルゴーニュ地方ではクレープを食べる。1日午後は見学ではなく学校でクレープを焼いた。グループごとにレシピをネット等でさがし、食べ比べる。別にどうということはないのだが、延々4時間もかけてやった。
 クレープは生地をさらさらにせねばならないので、これではガトーだ、もっと、もう一回液体(ミルク)を入れなさいと、例の秘書のマダムに言われた。
 若い女性教師は料理が好きだと言っていたが、様子を見ていると、手際よくとか、段取りとか全く考えないようだ。クレープはフライパンで焼き、空中で裏返すのがご当地流、皆思い思いに飛んだりはねたりして試みたが、私の返しを見て、日本流はエレガントだとカナダ人の紳士に、にっこり言われた。クレープは薄いので空中返しといっても、日本の主婦にとっては実は簡単なのだ。

 1月の第一週の日曜日はepiphanieというカトリックの祝日で、レーゲンスブルクで聞いたことがある。3人の王の来訪によりキリストが神の子であるという真実を現した記念という感じだろうか。パリではgalett des roi という丸い王冠の載った焼き菓子(中にマジパンが入っている)を切り分けて食べる。
 中に小さなものを入っていて、それに当った人が王冠をかぶり、王になるという慣わしだ。ケーキを切り分ける際、一番年の若い人が、ケーキを配る順番を指示できる。これを、初日の1月8日に生徒達にご馳走してくれた。本来は家庭で焼くのだろうがこのお菓子は1月中ずっとパン屋で売っていた。(G)


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