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イタリア文化会館-19世紀末イタリアのサロン音楽の夕べ [コンサート]

 友達が誘ってくれて、九段下にあるイタリア文化会館へ初めて行った。建物の窓枠は赤(ワインレッド?)、周囲の環境と調和しない色だと批判されているらしいが、そうは思えない。
 地下二階にあるホールは立派で座席は200以上あると思う。椅子は黒い革製で体の線に合った薄型、畳んだときの姿が美しいデザイナーズチャアだ。椅子の脚の方はやはりワインレッド、床と壁面は木、壁面の格子デザインもおしゃれで、なかなか素敵な雰囲気だった。2階にイタリア語+文化を学ぶコースがあるそうだ。ドイツ文化センターに比べどんなところかと興味津々だったが、とにかく綺麗で驚いた。イタリア文化センターではワールドカップのイタリア戦のとき、このホールで応援観戦するそうだ。ドイツ文化センターのホールではドイツビールを飲みながら日本戦も観戦する。
 演奏はテノール・チェロ・ピアノのトリオで、これからCDを発売するとのこと。歌手が曲目解説をしてくれるのだが、デンツァはフニクリ・フニクラの作曲者、トスティはロッシーニの弟子だがオペラは一曲も書かなかったそうだ。ピアッティのチェロの曲は知っていたが、聴くのは初めてだった。
 全体的には比較的暗めのイタイアの演歌という感じだった。愛の苦しみを歌う歌はエネルギーが必要だというようなことを歌手が言っていた。こんな起伏と跳躍のある情熱的なイタリアのメロディを、どう弾いたらよいのか私はわからない。イタリア語を学べば、少しは変わるだろうか。ドイツに比べ、まだ「イタリア的なもの」と体で感じられるほど馴染んでいないので、昔のイタリア映画のイメージと共通するこの歌の暗さと、話の筋に関わらず暗さを残さないオペラとの境は何なのだろうと、イタリアにも興味が向いてきた。(G)
http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/Menu/Istituto/ イタリア文化会館↓


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