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東京ニューシティ管弦楽団-第9(ブライトコプフ新版) [コンサート]

 テンポの話はさておき、音がとても綺麗だった。弦楽器はほとんどノンヴィヴラートで、音が濁らないせいか、弾き切ったあとの余韻もよく響いて、各楽器の音を鮮明に聞き分けることができ、心地よい演奏だった。特に古楽器のティンパニーの音色が軽くて硬くて透明感があり、ベートーヴェンのイメージにぴったりだった。(G)
↓芸劇名物・エスカレーター

 ナイストライ!! と言えるコンサート、前半エグモント序曲で、快適なテンポ設定で新鮮な音楽を聞かせた。
 圧巻は第9・4楽章のマーチの部分で、通常1小節2つ振りのところを1つで振って、つまり倍のテンポ、そのままオケだけの部分になだれ込む。テノールソロと弦楽器、特に低弦は限界を超えたテンポ設定で、本当に往時これで演奏できたのか?
 家に帰って、ノリントン・ロンドンクラシカルプレーヤーズとジンマン・チューリヒトーンハレのCDを聞いてみた。両方古楽奏法を取り入れているが、ノリントンは1980年代の録音なので、4楽章レスタティーヴォは今日の演奏に近いインテンポだが、マーチ部分は全く遅い。ジンマンはベーレンライター新版なので、今日とほぼ同じ倍テンポでやっている。
 今後、第9の演奏は変わるのだろうか?重厚長大のベートーベンは過去のものなのか?実に興味深いコンサートだった。全曲ノンヴィブラート奏法で通したオケに拍手を送りたい。
 定番「ライオン」でビールを飲んだ。(B)


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