SSブログ

マインツ市立劇場-プッチーニ・3部作 [オペラ(海外)]

 遡って20日、マインツでオペラを見た。
 荷物を預ける都合で、黄昏前日もリエージュにもどろうと、気弱になっていたが、再び旦那の勧めで、一度あきらめた、Trierのオランダ人に行くことにした。朝、ホテルで、今晩のMainzの宿を予約し、(フランクフルトのブックフェアで宿さがしに難儀した)リエージュのホテルをキャンセルして、全部の荷物を持って、汗だくで駅に向かった。
 コインロッカーに入れ、土曜まで大丈夫かと念のため尋ねに窓口まで行ったが英語もドイツ語も通じない。しかたなく、カレンダーを見せて、再び、英語とドイツ語と両方で言ったが、曜日の単語がダメみたいで、むこうが、今日と明日かと仏語で言ってくれて、ようやく話が通じた。英語での質問はドイツ語から直している状態で、仏語の基本単語は学生時代のかすかな記憶で、聞けば分かるが、自分では全くしゃべれない。ホテルでも英語はOKだが、ドイツ語は断られた。
 オペラ字幕は仏語とオランダ語だ。お客さんも皆仏語をしゃべっている訳ではない。

 マインツのホテルはこぢんまりしていて、ハンブルクのアラブ系の宿を思い出す。あそこよりは上等だ。すぐに、トリアーの劇場と、劇場に近そうな住所のホテルに電話して、予約完了、今晩のPuccini Il Trirrico(外套、修道女アンジェリーカ、ジャンニスキッキ)のチケットを取りに、劇場まで歩いた。
 マインツは一人でぶらつくには、私には少し大きすぎる。朝リエージュまで十分すぎる運動をしているのでドームだけ見て、戻った。
 マインツもチケットに往復のバス運賃が含まれており、HPに細かく路線が出ていた。歩くとちょっと遠いが、バスで3駅、楽に往復できた。

 今風な劇場で、舞台も綺麗で良かった。プレミエは9月。指揮者は逞しい感じの女性だった。ジャンニスキッキだけは、前にスカラ座で見たが、3作続けてみるのは初めてだ。

 外套の舞台は甲板だろうか、左には船荷が山積されていて、中央に大きな舞台一杯の丸い窓のような空間ある。何となく夜の月のイメージだ。舞台下への扉が寝室(船室)で右側には上への梯子があり陸への梯子か、別な場所への移動空間だ。話の筋とおりの舞台運びで、終わると引き続き、アンジェリカに移行する。

 丸い窓が横に開きの後ろの空間が教会で、修道女が十字架を背負っている。その奥が左右にひび割れ、遺産放棄を要求しに、伯母が現れる。後ろの黄色(だったかな)の光が綺麗だ。
 修道女たちは、丸い窓から、さっき甲板だった舞台前方へ出てきて、さりげなく、船荷に白い布をかけていく。次の寝室の舞台を連想するが、これはフェイント。
 休憩後ジャンニスキッキのベットは円い窓に掛かって、斜めに置いてある。死んだBuosoの霊がベットから立ち上がり、しばし遺言を探す、親族の様子を見たり、こなき爺のように肩にぶら下がったり、夫人のスカーフをはぎ取ったりしてみせてくれる。円い窓の奥は渦巻き状にあの世へ続いており、さっきの梯子が斜め奥に向かってかかっている。
 渦巻きにそってイタリア語の台詞が書いてある。有名なところなのだろう。あとで調べてみよう。他に、悪魔のような役もあの世の空間で見え隠れする。
 アンジェリカのチェロのソリはあまりにひどかったが、久々のプッチーニは楽しかった。ジャンニスキッキに出た子役の知り合いのようだが、また席のまわりに子供がたくさんいて、後ろの子たちが、退屈だと言っておしゃべりを始め、椅子の背中を蹴るので、隣りのおばさんが何度もpst!と注意していた。引率者は見当たらなかったが、この演目に子供はちょっと無理だろう。

 マインツからコブレンツで乗り換えでまた30分遅れ、トリアーまで3時間かかった。
 ↓モーゼル河畔のぶどう畑


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 1

ぎーこ

プッチーニ、いいですよね☆
イタリアオペラの中で好きな作曲家です。
和声がきれいだし、演奏していても楽しいです。
by ぎーこ (2005-10-25 13:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0