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ムンク展ー共鳴する魂の叫び [美術・博物館]

 ムンク展に誘われた。ムンクと言えば「叫び」があまりに有名で、パロディも沢山見かける。でもそれ以外の作品は殆ど知らず、以前どこか海外の美術館で叫びに似た作品を見たことがあるだけだ。初めて見た本物の叫びは、以外とあっさりした塗りとでも言おうか、幾重にも色を重ねる描き方ではなく、色を並べるような感じだった。カンヴァスではなく、厚紙に描かれいるのだ。他にもパステル画、リトグラフなど、5点叫びは存在するらしい。他にも同じ構図で、色を変えたり、技法を変えたりした作品が数多くある。
 生い立ちからして、貧困は無かったのだろうか。私個人の印象だが、自撮りした写真から自画像を多く描いてたり、滞在地なのか、親交があったためか、様々な色彩感が作品に現れていて、ちょっとくすんだドイツ色になったり、セザンヌ、ゴッホ、クリムトなどが連想されたり、何となくインスピレーションで速描きしているような、何でも来いという余裕を感じる。
 色々なテーマの作品を見てきて、晩年精神的に落ち着いてからの、穏やかな色彩の作品のいくつかに、心ひかれた。
 私は北欧の景色を実際に体験したことがないので、ヨーロッパと違う青っぽい緑や、太陽の白い光は未知の世界で、季節もよく分からない。
 遺言で、ムンクの作品はオスロ市に寄贈され、膨大な数の作品がオスロにある。今回100点近い作品が貸し出されることに驚いたが、油絵だけでも、1000点以上オスロにあるとのこと。
 パロディを受け入れる親しみやすさは大したもので、何故だかピカチューの「叫び」のカードが配られていた。
 平日の午後なのだがすごい人出で、子供もおり、これもピカチューのおかげか。フェルメール展も相変わらず寒空の下に行列ができていた。
場所:東京都美術館
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