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ワーグナースペシャル 大野和士/都響 [コンサート]

 お帰りなさい!という気分で、大野さんを聴きに行った。新国立劇場の音楽監督になられたので、オペラを指揮される機会も増えるのかと思っていたが、そうでもないようだ。この日は地味に新宿文化センターで、密やかに都響とワーグナー抜粋を聞かせて下さった。
 本場のオペラ指揮者という安心感と期待で、何となく嬉しく、抜粋プログラムではあったが、過去にドイツで聴いた、大野さんの丁寧な演奏を思い出した。随分前2006年のことだが、私の初タンホイザーは、急遽大野さんに指揮者変更となったベルリンドイチェオパー だった。その後は、2012年ミュンヘンのオランダ人。大野さんを聴くのはそれ以来だ。
 歌手もオケも整然としており、爽やかで良かった。全く違う公演であっても、過去に聴いた同じ作品の場面
が頭に浮かび、その時の幸福感をも回想できるなら、眼前の演奏は、きっと良い演奏なのだろうと今回気がついた。
 会場は満員には程遠かったが、あそこに集まった聴衆の多くは、日本で、大野さんのリングチクルスを聴ける日を想像したのではないだろうか。
 数日前都響の定期で、ツェムリンスキーを同じ歌手で指揮されており、10月の他のプログラムを見ても、最早、話題性のない作品は日本では指揮されないのかもしれないと感じた。日本であまり聞く機会のない音楽は結構あり、これからマニアックな作品を色々紹介していただけそうだ。

指揮/大野和士
ソプラノ/アウシュリネ・ストゥンディーテ
バリトン/アルマス・スヴィルパ
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲(ドレスデン版)
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「前奏曲と愛の死」
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』より第3幕第3場(最終場面)
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