SSブログ

東京・春・音楽祭ーヴァルキューレ [オペラ(国内)]

 ヤノフスキー/N響のリングチクルス2年目、どの位、期待して良いのかなあと思いながら、4階サイドの席から舞台を見た。
DSC09522.JPG
DSC09528.JPG
DSC09529.JPG
  気温が上がらず、肌寒いが、上野公園の桜は既に終了。それでもかなりの数の宴席と、それを見物する観光客でそれなりの人出だ。
 文化会館前で観察していると、何人かが入待ちでサイン帳やピンクのハルサイ総合プログラムを持って待機している。最初に現れたのはディーン・スミスだが、上野駅前の横断歩道のところで車を下りてしまったので、早速捕まる。
スミス.png
 たぶん15分くらいはサインや写真撮影に応じていたが、終始笑顔でなかなかいいヤツだ。かなり寒いし、コートは着ていないので、体調が心配だ。
 マイヤーは楽屋口前まで車を乗り付けたが、それでもファンが群がる。マネージャが寒いのでサインは遠慮して欲しいと言うが、皆引き下がらない。で結局数分間サインに応じていた。
DSC09543.jpg
 マエストロは直接車で地下駐車場へ乗り入れたようだが、それが正解だ。
 15時開演、休憩は30分ずつ、終演は19時40分くらいだったか、歌手はさすが水準以上で、マイヤーはさすがの表現力、ディーン・スミスは声量とメリハリにやや難ありで、マイヤーと比べられるとかわいそうな感じもする。
 演奏は、バイロイトのペトレンコにも通じる筋肉質の引き締まったもので、N響も頑張って付いていった。
 チェロは1幕のソロや重奏、3幕も延々メロディーを受け持っていて大変な曲だが、首席ふたりとフォアシュピーラー3名中2名が降りており、言わば部長以下幹部社員がいない中、ヒラ社員と外注が奮闘した感覚だが、パートとしてまとまった音が伸びてきて、素晴らしかった。銅銀さんのソロに拍手を送りたい。(B)

 私も、銅銀さんのあれほどの熱演を目の当たりにしたのは初めてだった。オケピットの音と比較できるものではないが、舞台の上のチェロパート全員の音が、クリアで生き生きしていたことが、一番嬉しかった。全幕通して、楽器のバランスが良くコントロールされていて、耳慣れているつもりのN響の音と違い新鮮だった。
 3幕は、音楽が次々変化するので、音の修正がきず、難しそうだ。きっと二日目の公演では、もっと迫力のある3幕が聴けるのではないだろうか。東京の春音楽祭では、いつも旬の歌手が、遥々日本まで来て下さって有難い。(G)

指揮:マレク・ヤノフスキ
ジークムント:ロバート・ディーン・スミス
フンディング:シム・インスン
ヴォ―タン:エギルス・シリンス
ジークリンデ:ワルトラウト・マイヤー*
ブリュンヒルデ:キャサリン・フォスター
フリッカ:エリーザベト・クールマン
ヘルムヴィーゲ:佐藤路子
ゲルヒルデ:小川里美
オルトリンデ:藤谷佳奈枝
ヴァルトラウテ:秋本悠希
ジークルーネ:小林紗季子
ロスヴァイセ:山下未紗
グリムゲルデ:塩崎めぐみ
シュヴェルトライテ:金子美香
管弦楽:NHK交響楽団 (ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:田尾下 哲
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0