SSブログ

ティーレマンのインタヴュー [オペラ(海外)]

 ティーレマンの約一時間のインタヴューがあった。進行役はいつものJürgen Liebing、聴衆は結構若い学生もいて、200席くらいあった思う。ティーレマンはずっとにこやかにサービストークしてくれて、私にはよくわからなかったが、洒落た受け答えが結構受けていた。
 祝祭劇場の音の広がりについて、舞台下のオーケストラの音は、オケピット覆いに押し返され、一度舞台に上がってから、回って客席方向に届くので、音の時間差に慣れるまで、指揮はとても難しいとのこと。なので、まず歌手を指揮するそうだ。印象に残った話題は、2000何年からか、トリスタンを振っておらず、あえて絶っていて、来年カテリーナ演出でバイロイトで振ることに、かなりの思いを込めていることだ。若い頃はトリスタンが一番好きだったが、今はマイスタージンガーが一番とのこと。ハンスザックスの人柄に共感し、作品のユーモアがいいと。これからも音楽の高みを目指すから、見ていてほしいという、真剣な姿が胸を打つ。あの芸術家特有の、目の輝きというか、エネルギーというか、パワーみなぎる肉体と精神は、とてつもない才能の持ち主だと、間近に感じられた。
DSC08843.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0